函館スプリントS
レース展望

サマースプリントシリーズの第1戦。過去10年で1番人気は[2-3-0-5]で5連対。連対した5頭のうち4頭は先行タイプ。逃げや追い込みなど極端な脚質の馬は不振。2番人気は[3-3-0-4]で6連対、3番人気は[3-0-1-6]で3連対。3歳馬が1番人気になった昨年以外は1、2番人気のどちらかが連対している。馬連は20倍台が4回、30〜70倍台が4回と中穴決着が多い。牡馬は[4-8-9-90]で連対率10.8%に対し、牝馬は[6-2-1-16]で連対率32%。現在、ビリーヴ、シーイズトウショウ(2連勝)、ビーナスライン、アグネスラズベリと牝馬が5連勝中。夏に強い牝馬、函館芝1200mで好走経験のある馬の活躍が目立つ。

キンシャサノキセキは高松宮記念2着。折り合って直線でタイミング良く抜け出したが、ゴール寸前でファイングレインに差された。中間に挫石で調教を2日間休み、パドックを見ても絶好調ではなかったが、1分7秒1で走ってスプリント適性の高さを示した。今回は休み明けだが、挫石などの一頓挫はない。高松宮記念で上位に入った馬の出走はキンシャサノキセキのみ。前走より1キロ軽い56キロで岩田騎手なら勝ち負けか。ただし07年以降、左回りは[2-1-0-0]だが、右回りは[0-0-1-4]でセントウルSの3着が最高。芝1200mでも流れが緩むと掛かるため、ハイペースの方がいい。1番人気で流れが向くかどうか。

今年出走予定の牝馬はウエスタンビーナスとルルパンブルー。ウエスタンビーナスはCBC賞4着。前半3F34.0秒の緩い流れでしぶとく粘ったが、最後に内にもたれて際どい3着争いに敗れた。左回りは内にもたれるため、右回りに変わるのはプラス。函館芝1200mは昨年の函館日刊スポーツ杯を逃げ切っている。行くだけ行ってどこまで粘れるか。韓国馬事会杯の勝ちタイムは翌週のオーシャンSより0.6秒早い。ルルパンブルーはムラな面があるが、芝1200mは[3-0-1-0]と堅実。過去10年で3歳馬は[1-1-2-10]で3歳牝馬は[0-0-0-3]。このメンバーに入ると地力的に微妙な感はあるが、軽量51キロを生かせれば。

CBC賞2着のスピニングノアール、テレビ愛知オープンの勝ち馬トウショウカレッジ、オーシャンSの勝ち馬プレミアムボックス、昨年のスプリンターズS4着馬キングストレイル、オーシャンSの勝ち馬プレミアムボックス、三浦皇騎乗の実力馬マイネルスケルツィ、2歳王者ゴスホークケンなど伏兵は多彩。トウショウカレッジは1番人気に支持されたCBC賞で9着に敗れたが、直線で前が空かずに脚を余したもの。函館は初めてだが、パワータイプで母の父はサクラバクシンオーなら洋芝をこなすか。キングストレイルは新馬勝ち以来となるホワイト騎手が騎乗するのは魅力。過去10年で藤沢和厩舎の管理馬は[1-4-0-4]で連対率55.6%。距離短縮で一変する可能性がある。

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