プロキオンS
レース展望

過去10年で1番人気は[7-2-0-1]で9連対。時期が変更された00年以降は[6-2-0-0]で連対を外していない。単勝1倍台の1番人気は[4-0-0-0]で勝率100%。2番人気は[1-2-0-7]で3連対、3番人気は[1-0-1-8]で1連対と不振。1番人気が連対するため、馬連は荒れても中穴止まり。万馬券決着はない。勝ちタイムは1分22秒台と早く、スピードのない馬では通用しない。ダ1400Mで1分22秒台の持ち時計がある馬に注目したい。3着には10、13、12、9、9、9番人気と人気薄が来ることが多い。3連単はフォーメーションで人気を落としたダート実績馬を3着に入れて穴を狙いたい。

ワイルドワンダーは昨年の勝ち馬。後方からメンバー最速の36.3秒で外から一気に差し切った。ダ1400mは[5-0-1-0]で阪神ダ1400mは2戦2勝。ダ1600mは[1-2-2-0]で勝ち切れないが、ダ1400mでは6戦のうち4戦が上がり3Fメンバー最速で末脚の切れが違う。今回は2ヶ月間隔が空いたが、1週前に坂路で50.0秒を出し、最終調教は坂路でラスト11.9秒。休み明けは[4-1-2-1]で苦にしないタイプ。岩田騎手では[3-1-2-1]でジャパンCダート以外は3着以内を確保している。G1、2勝ちがなく、昨年と同じ57キロで出走できるのは有利。課題があるとすれば、1分21秒台の高速決着か。

ゼンノパルテノンは年明けの雅Sを勝って本格化し、すばるS、コーラルSも勝ち3連勝。前走のオアシスSはトップハンデ57.5キロを背負って56キロのアドマイヤスバルにハナ差の2着。負けて強しの内容だった。ダ1400mは[5-1-0-3]で、すばるS、コーラルSは1分22秒台で後続を突き放して勝っている。コーラルSでは苦手にしていた阪神を克服した。重賞は初挑戦になるが、前3走の走りは重賞級。通用する下地は十分にある。休み明けは[3-0-1-0]の実績があるが、今回は中8週でひと息入れたので仕上がり具合に注意したい。外枠からスムーズな競馬ができると力を発揮するタイプ。枠順に注意。

シルクビッグタイムはダート[3-1-0-0]の3歳馬。ユニコーンSはユビキタスに突き放されたが、しぶと伸びて2着を確保。ひと息入れた後で完調ではなかったし、初めて馬群で揉まれたことも応えている。距離が短くなるのはプラスで、叩いた上積みと53キロで激走があっても驚けない。サンライズバッカスはアンタレスS3着の後、東海Sは11着に惨敗。スローの上がり勝負で最後方追走では厳しかった。ダ1400mは約2年半ぶりになるが、根岸S4着、鶴見特別1着がある。鶴見特別(重馬場)の勝ちタイムは1分22秒4と早い。久々のダ1400mで馬が戸惑わなければ。最近は3着止まりが続いている。

昨年の2着馬でダ1400は[5-2-1-4]のリミットレスビッド、去勢してからようやく調子が戻りオープン入りしたラインドライブ、名古屋城Sでシルクウィザードに勝ちオープン入りしたビッグカポネ、ストークSを1分20秒7の好タイムで逃げ切ったマイネルレーニア、レコード決着になった欅Sでフェラーリピサにハナ差2着に好走したヴァンクルタテヤマあたりが人気面で続きそう。久保田厩舎はワイルドワンダー、シルクビッグタイム、ラインドライブの3頭出し。関東の厩舎が関西の重賞に3頭出走させるのは異例。最も勝負懸かりは重賞実績のあるワイルドワンダーだが、他の2頭も仕上がりは良さそう。上位独占のサプライズもあり得る。

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