函館記念
レース展望

サマー2000シリーズの第2戦。過去10年で1番人気は[2-1-1-6]で3連対。連対したエアエミネムとファインモーションには芝2000MのG2勝ち、エリモハリアーは前年の勝ち馬で函館巧者だった。1番人気はこのレベルの実績が欲しい。2番人気は[1-2-2-5]で3連対、3番人気は[0-1-1-8]で1連対のみ。6〜9番人気が7連対、10番人気以下が5連対と人気薄の連対が目立つ。馬連は10年のうち5年が万馬券でハンデ戦らしく荒れている。トップハンデは[1-0-0-9]で1連対のみ。10頭のうち9頭が5番人気以内で人気になって不振に終わる傾向。昨年、巴賞11、8着馬が巻き返したように巴賞で負けた芝2000m実績馬に要注意。

フィールドベアーは福島民報杯1着、新潟大賞典3着、巴賞1着と本格化ムード。巴賞は後方から徐々に進出して最後は先に抜け出したマヤノライジンに迫り1着同着。外を回っていい脚を長く使う強い内容だった。函館芝は[3-4-0-1]の巧者で芝2000mも守備範囲。得意の函館なら大崩れはなさそうだ。マヤノライジンは好位から早めの競馬で1番人気のマンハッタンスカイを外から捻じ伏せた。芝1800mは[4-2-1-3]に対し、芝2000mは[0-0-2-3]で詰めが甘くなるが、ズブくなった今ならこなすか。芝2000mでは函館記念3着、札幌記念4着、中日新聞杯3着の実績がある。前走のパドック気配は目立っていた。

ピサノパテックは巴賞で好位からしぶとく伸びてクビ差の3着。昨秋は不振に終わったが、今年は2、4、2、3着と堅実に走っている。芝1800mは[1-2-1-7]に対し、芝2000mは[3-5-1-4]で距離が延びるのはプラス。前走から1キロ減の55キロになるのも有利。重賞で地力が足りれば。トーセンキャプテンは巴賞で後方2番手からメンバー最速の35.2秒で追い込んで4着。出遅れて位置取りが悪くなったのが応えた。馬体は8キロ増で少し余裕残しだった。今回は1キロ増の56キロは不利だが、函館2戦目の上積みが見込める。テン乗りの藤岡祐騎手は先週函館でマリーンSをトーセンブライトで勝つなど[4-2-3-8]と乗れていた。

マンハッタンスカイは巴賞で早め先頭から直線で一杯になって6着。新潟大賞典、金鯱賞の走りを考えると物足りない走り。馬体が少し重めだったか。芝1800mは[0-0-2-5]に対し、芝2000mは[2-2-1-1]で距離が延びるのはプラス。57キロを背負った金鯱賞で2着した実績から巴賞から据え置きの56キロは有利。得意のラスト5Fの上がり勝負になれば。トウショウシロッコは巴賞で好位から見せ場を作って0.3秒差の7着。直線であわやのシーンを作ったが、最後は一杯になった。叩き2戦目で激走があっても驚けない。コーナーストーンは巴賞で少し脚を余して7着。函館2戦目、実績のある芝2000mで変わるか。

巴賞以外から臨む馬では、函館記念4連覇が懸かるエリモハリアー、目黒記念6着があるキングトップガン、阿武隈Sをレコード勝ちしたブレーヴハート、中京記念の勝ち馬タスカータソルテ、七夕賞2着のミストラルクルーズあたり。エリモハリアーは過去3年は巴賞をステップにしたが、今年は金鯱賞から直行でトップハンデ57.5キロ。昨年は巴賞シンガリ負けから巻き返したが、今年はどうか。キングトップガンは着実に地力強化されており、芝も問題ない。[4-0-1-4]のアンカツに戻るのはプラス。ブレーヴハートは前半5F57.6秒のハイペースが見方したが、凄い脚を使った。54キロはデビュー以来最も軽い斤量。流れが向けば、もう一丁の可能性がある。

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