函館記念
有力馬診断
[7 ]トーセンキャプテン
デビューから3連勝でアーリントンCを制した角居厩舎の素質馬。骨折から復帰した後は4、5、7、4着と善戦止まりが続いているが、前走の巴賞でメンバー最速の末脚を使ったようにだいぶ復調してきた。前走の巴賞は勝って賞金を加算したいところだったが、8キロ増で少し馬体に余裕を残していた。巴賞で目一杯に仕上げたら函館記念で厳しくなると陣営は見ていたのだろう。4着に負けて賞金的に微妙になったが、登録馬が少なく出走が確定。このあたりはツキがある。最終調教では前向きな姿を見せ、内からしぶとく伸びた。巴賞では出遅れて大外から追い込む競馬をしたが、本来はアーリントンCのように好位から抜け出すことができる馬。前走から1キロ増は見込まれたが、まともに走ればそれくらいのハンデは覆せる。テン乗りでも藤岡祐騎手に乗り替わるのはプラスとみたい。
[6+]フィールドベアー
条件戦から着実に勝ち上がり、今年は福島民報杯と巴賞を勝ち、オープン特別2勝。2走前の新潟大賞典では2着マンハタンスカイにハナ差の3着と初めて重賞で馬券に絡んだ。新潟大賞典ではマンハタンスカイと2キロ差あったが、今回は巴賞と同じ1キロ差。昨年秋からずっと使われているが、巴賞は中8週と少し間隔を空けたので、中1週に耐えられるはず。実際、中1週は[0-4-0-1]と結果を出している。函館芝は[3-4-0-1]の巧者で、芝2000mは[2-3-1-2]、函館芝2000mは[1-0-0-0]。得意の函館で前走と同じ57キロなら大崩れはなさそうだが、前走は手応え良く直線に向いたが、最後はジリジリとしか伸びなかった。結果は1着同着だが、スパッと差し切れなかったところに少し不安が残る。外枠に入ったため、ずっと外々を回るとさらに強化されたメンバーで決め手不足を露呈する可能性がある。
[6+]マンハッタンスカイ
芝1800mは[0-0-2-5]に対し、芝2000mは[2-2-1-1]で距離が延びるのは大きなプラス。実際、芝2000mではメルボルンT1着、新潟大賞典2着、金鯱賞2着とレベルの高い走りをしている。別定G2の金鯱賞でエイシンデピュティに食い下がったのは評価できる。巴賞は外枠から四位騎手が強気な競馬をしたが、芝1800mの流れは合わないのか、直線では一杯になった。ただし馬体が6キロ増えて少し余裕残しだった点は見逃せない。いかにも函館記念で巻き返すパターンのように思える。前に行ってラスト5Fを高速ラップでまとめるのが得意な馬で前3走の芝2000mのレースのラスト5Fは58.7秒57.8秒、59.2秒。自分のペースで競馬をできれば後続を完封できそうだが、逆に流れが厳しくなるとどうかという懸念がある。昨年はコスモテナシャスが除外で流れが緩んだが、函館記念は楽な流れにはなりにくい。
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