札幌記念
レース展望

夏競馬唯一のG2競走。過去10年で1番人気は[4-1-2-3]で5連対。単勝2.2倍以下の1番人気は[3-1-1-0]で複勝率100%。断然人気になる馬は崩れない。2番人気は[3-4-1-2]で7連対と堅実だが、3番人気は[0-0-3-7]で連対なく不振。馬連は10倍以下が4回あるが、最近3年は9番人気以下の人気薄が連対して310.7倍、35.5倍、203.9倍と荒れている。穴をあけたのは、クイーンS3着のヘヴンリーロマンス(9人気)、同じくクイーンS3着のレクレドール(9人気)、漁火S3着のアグネスアーク(12人気)で3頭とも前走3着だった。過去10年で前走3着馬は[2-5-2-4]で連対率53.8%と好走が目立つ。

マツリダゴッホは昨年の有馬記念勝ち馬。日経賞は早め先頭から2着に3馬身差をつけて楽勝した。日経賞のマツリダゴッホのレーティング121は今年の中長距離戦線でトップ。有馬記念がフロックでなかったことを証明した。今回はクイーンエリザベス2世C以来となるが、函館、札幌で乗り込まれている。馬インフルエンザで延期された昨年の札幌記念は1番人気で7着に敗れたが、ラスト5Fが59.4秒と早くなったこと、アンカツがテン乗りだったことが影響したか。ラスト5Fに関してはオールカマー(ラスト5F58.9秒)で克服。今回は[4-0-0-5]で重賞3勝の蛯名騎手。別定で他馬と同じ57キロで出走できるのは有利。

マイネルチャールズは中山芝2000mのホープフルS、京成杯、弥生賞を3連勝したが、皐月賞は3着、ダービーは4着に終わった。皐月賞はスタートが悪く1コーナーでごちゃついて位置取りが悪くなったことが応えた。ダービーはスムーズな競馬で力を出し切ったが、連戦が続き馬体減を意識しながらの調整だった。芝2000mは[3-1-1-0]と崩れたことがない。自在性と機動力があり、前にも行けるし差す競馬もできる。現時点では中山がベストだが、小回りの札幌も合いそう。今回はリフレッシュして久々の出走になるが、1週前は函館ウッドで好タイムを出している。松岡騎手は2年ぶりの札幌参戦。

フィールドベアーは福島民報杯1着、新潟大賞典3着、巴賞1着、函館記念2着と好走が続いている。函館記念は最内を突いたトーセンキャプテンにハナ差で負けたが、1キロ重い57キロを背負って外を回ったことを考えると勝ちに等しい内容。芝2000mは[2-4-1-2]で複勝率77.8%。札幌は初めてになるが、ロスの大きい競馬にならなければ。マンハッタンスカイは巴賞は1番人気で6着に終わったが、函館記念では内の好位からしぶとく伸びて3着に入った。芝2000mは[2-2-2-1]で金鯱賞&新潟大賞典2着がある。休みなく使われているのは気になるが、前が残りやすい馬場を見方につけるか。

金鯱賞1着、七夕賞&朝日CC2着など以前は芝2000mで活躍していたコンゴウリキシオー、この夏は七夕賞5着、小倉記念4着と善戦しているヴィータローザ、函館記念をひと叩きされたタスカータソルテ、岩田騎手が騎乗するメイショウレガーロ、三浦皇騎手が騎乗するシルクフェイマス、長期休み明けもアンカツが騎乗するアドマイヤタイトルあたりが人気面で続きそう。コンゴウリキシオーは芝2000m[2-4-1-4]だが、G2以下で57キロ以下なら[2-2-1-1]で複勝率83.3%。メイショウレガーロ、シルクフェイマス、マンハッタンスカイとの兼ね合いは気になるが、単騎で行ければ。シルクフェイマスは札幌芝2000m[2-1-0-1]の巧者。今年は京都記念で3着がある。

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