新潟記念
レース展望
夏の新潟の名物重賞。06年からサマー2000シリーズの最終戦になった。過去10年で1番人気は[3-3-0-4]で6連対。連対を外した4頭のうち3頭は条件戦から5戦連続3着以内に好走した上がり馬だった。1番人気は堅実な馬ほど危険。2番人気は[2-0-0-8]で2連対、3番人気は[3-2-1-4]で5連対。連対馬20頭のうち15頭が5番人気以内だが、ハンデ戦らしく20〜60倍台の中穴が6回と多い。トップハンデは[2-1-3-7]で3連対。1番人気では[2-1-0-0]だが、2番人気以下は[0-0-3-7]で連対なく不振。最近は52キロ、51キロ、52キロの軽量馬が3年連続して連対中。穴で人気薄軽量馬の激走に注意。
サマー2000シリーズのポイントランキング1位は13点のタスカータソルテ。新潟記念出走予定馬で勝てば優勝する可能性がある馬はミヤビランベリ12点、ミストラルクルーズ6点、ダイシングロウ5点、マイネルキッツ4点、エリモハリアー3点の5頭。新潟記念は1着10点、2着5点、3着4点、4着3着、5着2点、6着以下1点のため、ミヤビランベリが2着以内に入れば、他の馬が勝っても優勝が確定。その他の馬は自分が勝ってミヤビランベリが3着以下に負けることが最低条件になる。タスカータソルテはミヤビランベリが出走した時点で上位着順回数で優勝の可能性がなくなる。ちなみに優勝の褒賞金は馬主に4,000万円、厩舎に1,000万円が贈られる。
ダイシングロウは小倉記念で1番人気に支持され2着に入った。直線でドリームジャーニーに差されたが、重賞初挑戦で56キロを背負っていたことを考えると評価できる内容。G1馬が出走しない例年なら勝っていたのではないか。最近は前に行って粘り込むことが多かったが、前走は後方から捲くる競馬で堂々の2着。この自在性は今後も大きな武器になる。芝1800m[3-0-0-0]に対し、芝2000mは[2-1-1-3]だが、前走を見る限り距離はこなせる。ハンデは据え置きの56キロ。直線の長い新潟で切れ負けの懸念が少しあるが、5走前の紫野特別ではラスト3Fを33.9秒でまとめて逃げ切っている。
マイネルキッツはエプソムC0.2秒差の5着、七夕賞0.1秒の3着と重賞で善戦。エプソムCは休み明けで馬体が大きく減っていたこと、七夕賞は馬場の悪い内を通ったことが応えている。今回は走り頃の叩き3戦目。ベストは東京芝1800mで陣営は毎日王冠に出走させたいはずだが、賞金が足りない。国枝厩舎は先週の札幌記念でマツリダゴッホが惜敗。今週は勝ちに拘るか。バトルバニヤンはトップハンデ58キロを課せられた新潟日報賞を勝ったが、勝ちタイム1分32秒8は翌週の関屋記念と同タイム。3走前の新潟大賞典は0.4秒差の6着。8月は[2-1-0-0]で夏に走るタイプ。ハンデは新潟大賞典より1キロ重い56キロ。
昨年の毎日王冠の勝ち馬チョウサン、一昨年の2着馬サンレイジャスパー、サマー2000シリーズの優勝が懸かるミヤビランベリ、関屋記念で3着に激走したタマモサポート、昨年の2着馬トウショウヴォイスあたりが人気面で続きそう。チョウサンは不振が続いているが、芝2000mは[3-1-1-3]で距離はこなす。トップハンデ58キロだが、追える内田博騎手で変わらないか。サンレイジャスパーは前2走が不甲斐ないが、夏に調子を上げる叩き良化型。まだ変わる余地はある。ミヤビランベリは右回りの方が得意で外回りの長い直線も有利とはいえないが、前走の小倉記念は1分58秒9で走っただけに展開、馬場など条件が揃うようなら。
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