京都大賞典
レース展望
天皇賞(秋)とジャパンCへのステップレース。過去10年で1番人気は[5-3-0-2]で8連対。連対を外した2頭は4歳馬で太め残りだった。前走から0〜4キロ増なら[5-1-0-0]で連対率100%。1番人気は太め残りに注意。2番人気は[2-4-0-4]で6連対、3番人気は[0-0-4-6]で連対なし。連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内で堅く収まることが多いが、05、06年は9、7番人気が連対し中穴になった。春のG1で好走した実績馬が強いが、仕上がり次第で波乱もある。最近6年の勝ち馬の上がり3Fは全てメンバー最速。直線の長い京都外回りコースで最も切れる脚を使った馬が勝っている。
アドマイヤジュピタは春の天皇賞馬。出遅れて後方を進んだが、直線で大外から一気に抜け出して内から伸びたメイショウサムソンを完封した。上がり3Fはメンバー最速の34.7秒。2F目以降13秒台の流れがないスタミナの問われる流れでラスト5F59.4秒は早い。前哨戦の阪神大賞典はスローの上がり勝負だったが、全く違う流れで制したのだから凄い。流れに左右されない末脚を持っている。今回は休み明けで乗り込みが少なく、これまで経験のない59キロを背負う。日経新春杯のときのように太め残りで馬場が渋ったら危険だが、良馬場で太め感なく仕上がっていれば格好をつけるか。
アルナスラインは昨年の3着馬。菊花賞はアサクサキングスに頭差の2着、メトロポリタンSは6馬身差で圧勝、目黒記念はホクトスルタンにクビ差の2着と着実に力をつけてきた。特にメトロポリタンSはトップハンデ57.5キロを背負って2分23秒5の好タイムで楽勝。インパクトのある勝ち方だった。賞金的にジャパンC出走は厳しいため、ここを勝って賞金を加算したいところ。宝塚記念は10着に終わったが、道中馬の後ろで泥を被ったことが応えたか。今回は休み明けになるが、これまでの実績から大型馬でも久々は苦にしないタイプ。開幕週の高速馬場は歓迎。アドマイヤジュピタと2キロ差あれば逆転の可能性はある。
ポップロックは05年9月以降、国内では掲示板を確保していたが、天皇賞(春)は12着に惨敗。7歳馬でピークを過ぎたかのような負け方だった。京都芝2200〜2400mは[1-2-2-1]で京都記念2着、京都大賞典2着がある。得意コース、57キロ、内田博騎手2度目でどこまで変わるか。アドマイヤモナークは今年本格化して日経新春杯とダイヤモンドSを連勝。天皇賞(春)は後方から0.9秒差の6着まで追い上げた。京都芝2400mは[4-1-1-2]でアンカツ騎乗なら[4-0-1-0]で勝率80%。58キロを背負って切れる脚を使えるかが鍵。アイポッパーも京都芝2400mは[2-2-0-1]と得意。トーホウアランは距離と鞍上が課題。
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