菊花賞
レース展望

クラシック最終戦。過去10年で1番人気は[1-1-2-8]で2連対のみ。連対したスペシャルウィークとディープインパクトはダービーを5馬身差で圧勝していた。今年はダービー馬の出走はない。2番人気は[2-2-0-6]で4連対、3番人気は[1-1-4-4]で2連対。最近7年の連対馬14頭のうち3番人気以内は2頭のみ。人気馬の信頼度はかなり低い。馬連は50倍以上2回、万馬券3回と大荒れ。連対馬20頭のうち19頭が前走6着以内。前走大敗馬では厳しい。今年はG1馬不在、神戸新聞杯連対馬不在、G1で連対があるのはダービー2着のスマイルジャックのみというメンバー。データが当て嵌まらない可能性もある。

オウケンブルースリは条件戦を3連勝して臨んだ神戸新聞杯は後方からメンバー最速の34.5秒で追い込んで0.1秒差の3着。オウケンブルースリが中団で優先出走権を獲りに行く乗り方、ディープスカイが後方から追い込むというのが大方の見方だったが、レースは全く逆だった。馬体が6キロ増えて少し余裕があったように音無調教師と内田博騎手は本番を見据えた仕上げ&競馬をしたようだ。道中フワフワしてまじめに走らないため、距離はこなせそうだが、真のスタミナが問われる流れは未知数。キャリアが浅くレースが上手くないため、内田博騎手がどう導くかが鍵。父の無念を晴らせるか。

スマイルジャックはダービーで早め先頭から2着に粘った。レースは前半5F60.8秒、後半5F60.8秒。勝ちタイムは同日の1000万条件より0.4秒遅く、レースのレベルは高くないが、平均ペースでバテない強みを発揮した。神戸新聞杯は9着に終わったが、道中2番手で掛かり気味だった。レースは前半5F61.3秒、後半5F59.2秒。スローペースで後半5Fが早くなった。皐月賞も神戸新聞杯と同様に掛かり気味で9着に終わったが、レースは前半5F61.4秒、後半5F60.3秒のスローペースだった。距離延長が鍵だが、流れ&折り合い次第で皐月賞→ダービーのように変わる可能性がある。攻めの調教が実を結ぶか。

ダイワワイルドボアはセントライト記念で重賞初制覇。先に抜け出したマイネルチャールズとノットアローンを外から差し切った。内をロスなく進め、稍重でレースの上がりが35.7秒と掛かったのが良かったのだろう。阿賀野川特別ではオウケンブルースリに子供扱いされたが、直線でソラを使ったこともある。2月の東京芝2400mで2分25秒8で走った馬。一戦ごとに力をつけている。マイネルチャールズは札幌記念は6着に終わったが、セントライト記念は早め先頭から2着に粘った。中山では[3-2-1-0]と確実に走る。今回は距離延長と初の京都コースが課題。それほど切れる脚がないため、松岡騎手は積極的な競馬か。

ノットアローンはラジオNIKKEI賞でトップハンデ57キロを背負って2着、セントライト記念では外から早めに動いて3着に粘った。全姉ルミナスポイントはダート短距離馬だが、ノットアローンは2200mまではこなした。あと800mは横山典騎手が何とかするか。過去10年の菊花賞で横山典騎手は[1-4-0-1]で昨年のホクトスルタン7着以外は連対している。ベンチャーナインは神戸新聞杯4着。直線で少しごちゃついたが、最後方からメンバー3位の34.8秒で伸びてきた。春は皐月賞13着、ダービー9着に終わったが、使い詰めだった影響があったか。展開に左右される面はあるが、神戸新聞杯の1、2着馬がいないメンバーなら。

ロードアリエスは神戸新聞杯5着。休み明けで馬体が22キロ増えていた。鮫島良騎手は京都大賞典のように内に拘った競馬か。ダイシンプランは新馬戦でブラックシェルを差し切った馬。不振を脱し、軌道に乗ってきた。タイキシャトル産駒で距離が課題だが、アンカツが一発狙いに徹すれば嵌るかもしれない。スマートギアは9戦のうち8戦が上がり3Fメンバー1、2位。前走イレ込んで馬体が減っていたが、立ち直っていれば。ナムラクレセントは神戸新聞杯6着。全3勝は小倉で直線が平坦の京都は悪くない。シゲルフセルトは3連勝でオープン入り。ステイゴールド産駒で追って味があるが、母父サクラバクシンオーだけに距離が鍵か。

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