スワンS
レース展望

マイルCSの前哨戦。過去10年で1番人気は[1-1-1-7]で2連対。3歳馬[0-0-1-4]、武豊騎乗馬[0-0-0-3]、前走スプリンターズS出走馬[0-0-0-3]、59キロを背負ったG1馬[0-0-0-2]。これに当て嵌まる1番人気は危険。2番人気は[2-2-0-6]で4連対、3番人気は[1-0-2-7]で1連対のみ。最近6年は9番人気以下が必ず連対しており、馬連は144倍、83倍、110倍、80倍、356倍、120倍とかなり荒れている。連対馬20頭のうち16頭に重賞勝ち、残る4頭には重賞連対があった。重賞で連対のない馬は3着止まり。穴で前走重賞で負けて人気を落とした重賞実績馬の巻き返しに注意したい。

スズカフェニックスは今年未勝利。高松宮記念はスタートで躓く致命的なロス、セントウルSは前残りの展開で出遅れなど、力を出し切れないレースが続いている。スプリンターズSは後方からメンバー3位タイの33.9秒で伸びて0.3秒差の3着。前が有利な展開でレースのラスト3Fは11.4-11.5-11.5秒。これを後方から差し切るのは厳しい。スタート次第で阪急杯のように中団につけられるが、出遅れて位置取りが後ろになると展開に左右される。今回は芝1400m[1-1-2-0]、叩き3戦目[2-0-2-0]と条件はいい。先週はノットアローンで暴走した横山典騎手が1週遅れで持ってくるか。JRAが2番枠に入れたら競馬通。

ファリダットはこれまで7戦して[3-0-2-2]で全て5着以内を確保。芝1600m以上は[1-0-2-2]に対し、芝1400mは[2-0-0-0]。この距離ではまだ底を見せていない。マーガレットSは中団からメンバー最速の34.4秒で突き抜けて1分20秒8の好タイムで4馬身差の圧勝。2着のナンヨーヒルトップは2週前の秋嶺S(東京ダ1600m)を7馬身差で圧勝し、重賞級のパフォーマンスを見せた。前走の道頓堀Sは休み明けだったが、後方から早めに進出し、直線で馬群を割って楽々と抜け出して快勝。母はスプリントG1-2勝のビリーヴ。やはり短い距離が合うようだ。スワンSでは重賞連対のない馬は不振だが、データを敗れるか。

ローレルゲレイロは阪急杯でスズカフェニックスに勝っている。当時は斤量2キロ差だったが、今回は1キロ差に詰まる。高松宮記念の後に右トウ骨遠位端骨折が判明し、今回は骨折明け。9月末から坂路で入念に乗り込み、先週金曜には50.9秒の好タイムを出しているが、どこまで仕上がってくるか。ジョリーダンスはスプリンターズS13着。内枠スタートから荒れた内でごちゃついて競馬にならなかった。芝1400mは[2-1-0-2]で阪神牝馬S1着、阪神カップ2着がある。阪神カップでは勝ったスズカフェニックスに半馬身差。今回はスズカフェニックスが58キロを背負うため、当時より1キロ有利になる。岩田騎手は3度目の騎乗。

トウショウカレッジはスプリンターズS6着。最後方からメンバー最速の33.7秒で大外から追い込んできたが、前が有利な展開で届かなかった。550キロの大型馬だが、内から捌ける器用な脚があり、テレビ愛知オープン、函館スプリントSで好走したときはこのパターン。内枠スタートから内をロスなく回ってくれば、一発の可能性がある。ファイングレインは3連勝で高松宮記念を勝ったが、秋はセントウルS9着、スプリターズS10着に終わった。叩き良化タイプでオープン入りしてから休み明け[0-0-0-4]、叩き2戦目[0-0-0-4]では仕方ないか。芝1400mはこなすが、セントウルSと同様に59キロを背負う。今回は本来の終いを生かす競馬か。

カノヤザクラはスプリンターズS7着。スタートで挟まれて位置取りが悪くなったのが応えた。中山でイレ込んでいなかったし、まともならもっとやれたはずだ。芝1400mは[2-0-0-1]でかえで賞を1分20秒8のレコードで勝っている。今年6月以降の重賞で橋口厩舎は[5-2-1-11]、3番人気以内なら[4-0-0-0]と絶好調。先週の菊花賞はフローテーションで穴をあけた。マイネルレーニアはポートアイランドSを逃げて3馬身半差で圧勝。マイペースの逃げでラスト4Fを11秒台のラップでまとめた。芝1400mは[4-0-2-2]で馬場が渋ったときは[3-0-1-1]。人気になるスズカフェニックス、ファリダットは差しタイプ。馬場が渋ったときは要注意。

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