ファンタジーS
レース展望

阪神JFの前哨戦。過去10年に1番人気は[3-1-1-5]で4連対。関西馬は無敗で2勝以上[2-0-0-0]、3連勝以上[2-0-0-0]、4戦以上[1-1-0-0]なら連対率100%。2番人気は[2-3-1-4]で5連対、3番人気は[1-1-3-5]で2連対。毎年3頭前後が人気になるが、1番人気と2、3番人気の決着はない。馬連は万馬券が1回あるが、9回は20倍台まで収まっておりそれほど荒れない。連対全馬が前走3着以内。前走重賞で連対した馬は[1-1-1-8]で2連対のみ。人気でも過信禁物。

ワイドサファイアは阪神芝1600mの新馬戦を2馬身差で楽勝。内ラチ沿いをロスなく回ってきたのは有利だったが、上がり3Fはメンバー最速の34.3秒で2位を0.7秒上回った。レースのラスト3Fは11.9-10.8-12.0秒でラスト2F目に10秒台のラップでガツンと伸びたことを評価したい。今回は初の京都コース、距離1F短縮、メンバー強化が課題になるが、潜在能力の高い好素材だけにあっさり通過することも考えられる。過去10年のファンタジーSで福永騎手は[3-2-0-4]で連対率55.6%。

ナムラミーティアはこれまで4戦して[2-2-0-0]と連対を外しておらず、函館2歳S2着、ラベンダー賞1着がある。函館2歳Sはフィフスペトルに差されたが、馬場の悪い内を通ったことが少し響いている。これまで芝1200mまでしか経験がないため、距離延長が課題になるが、自在性&決め手があるのでそれなりにこなしそう。これまでは滞在競馬だったが、今回は美浦から京都への長距離輸送がある。430キロ台の小柄な馬だけに当日の馬体重、気配に注意したい。

コウエイハートは小倉2歳S2着。内枠からロスなく立ち回ったこと、荒れ馬場をこなすことで粘れたか。相手なりに走るタイプ。前走をフロック視すると痛い目に逢うかもしれない。ツルマルハローは京都ダ1400mを逃げて6馬身差で圧勝。父アグネスデジタルで半兄にサンクスノート。走法からも芝をこなす下地はありそう。武豊騎手は天皇賞(秋)、JBCクラシック制覇で悪い流れを断ち切った。アディアフォーンは芝1400mで2、2、1着。母は牝馬G1-3勝のファレノプシス。アンカツ&橋口厩舎は昨年オディールで制している。

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