京王杯2歳S展望

京王杯2歳S
ﾚｰｽ展望

過去10年で1番人気は[2-3-0-5]で5連対｡前走芝1400mを勝った馬は[1-2-0-0]だが､前走重賞出走馬は[0-0-0-4]と不振｡全馬が6着以内で大敗はないが､4､5着に負けることが多い｡2番人気は[3-0-2-5]で3連対､3番人気は[1-3-1-5]で4連対｡最近5年の馬連は15倍､60倍､10倍､57倍､104倍と荒れている｡1番人気に支持された前走重賞好走馬が崩れて荒れることが多い｡連対馬20頭のうち16頭が前走3着以内｡前走が重賞でなければ3着以内が目安になる｡牡馬は[9-10-9-70]に対し､牝馬は[1-0-1-17]｡牝馬で勝ったｳﾒﾉﾌｧｲﾊﾞｰはｵｰｸｽ､3着のｺｲｳﾀはｳﾞｨｸﾄﾘｱMを制している｡

ﾌｨﾌｽﾍﾟﾄﾙは新馬､函館2歳Sを連勝｡重賞勝ちの実績､引き続き三浦騎手が騎乗することで1番人気になりそうだ｡新馬戦は2番手からﾒﾝﾊﾞｰ最速ﾀｲの35.6秒で抜け出し､函館2歳Sは後方からﾒﾝﾊﾞｰ最速の36.4秒で一気に突き抜けた｡どちらも2着に2馬身半差をつける圧勝だった｡自在性があり､末脚がしっかりしているところがいい｡ただし函館2歳Sは前半3F33.6秒のﾊｲﾍﾟｰｽで展開に恵まれた面もある｡過去10年で前走重賞に出走した1番人気は[0-0-0-4]､1番人気に限らず前走重賞勝ち馬は[0-0-0-5]で3着以内がなく不振｡この不吉なﾃﾞｰﾀを三浦騎手は覆せるか｡

ﾅﾝﾖｰｱｲﾄﾞﾙはﾃﾞﾋﾞｭｰから2戦､札幌芝1500mでｱﾝｶﾂが騎乗して2､1着｡新馬戦は中団からﾒﾝﾊﾞｰ2位の35.3秒で伸びてｸﾋﾞ差の2着｡4ｺｰﾅｰで前にいた2頭がﾊﾞﾃて下がってきたことでｽﾊﾟｰﾄが遅れたことが応えた｡未勝利戦は出遅れて最後方を進み､4ｺｰﾅｰで大外を回ったが､直線で鋭く伸びて一気に差し切った｡上がり3Fはﾒﾝﾊﾞｰ最速で2位に1.1秒差をつける34.9秒｡札幌芝1500mで出遅れ､大外ﾌﾞﾝ回しは致命的になり得るが､全く問題にしなかったのだから強い｡最近2年の京王杯2歳Sは前走未勝利勝ちのﾏｲﾈﾙﾌｫｰｸﾞ(6人気)､ﾄﾞﾘｰﾑｼｸﾞﾅﾙ(12人気)が2着に入り穴をあけている｡

ｽﾊﾟﾗｰﾄは新潟芝1400m(不良)の新馬戦を逃げて上がり3Fﾒﾝﾊﾞｰ最速の36.7秒でまとめて4馬身差で圧勝｡2着のﾚｲﾗﾆは次走勝ち上がっている｡2戦目の芙蓉Sはｽﾀｰﾄで躓いて最後方に下がったが､直線で大外から鋭く伸びて0.1秒差の4着まで追い上げた｡上がり3Fはﾒﾝﾊﾞｰ最速で2位に0.9秒差をつける34.3秒｡直線の伸びは目立っていたし､まともなら勝ち負けになっていた｡新馬戦で不良馬場をこなしたし､馬場は問わないﾀｲﾌﾟ｡半兄ﾀﾞﾝﾃﾞｨｽﾞﾑはﾀﾞ1400mで4勝｡2000年以降の東京芝1400mでｻｸﾗﾊﾞｸｼﾝｵｰ産駒は40勝でﾄｯﾌﾟ｡吉田豊騎手は27勝で5位､単勝回収率は138%｡

ﾊﾟﾄﾞﾌﾞﾚは新馬､ﾀﾞﾘｱ賞を連勝｡どちらも勝ちﾀｲﾑは平凡だが､出遅れて位置取りが悪くなる大きなﾛｽがあった｡上がり3Fは34.5秒､35.6秒でどちらもﾒﾝﾊﾞｰ最速｡ｽﾀｰﾄを決めて流れに乗れれば､時計は詰められそう｡追ってからしぶとい脚を使うところがいい｡過去10年で牝馬は[1-0-1-17]と不振だが､唯一勝ったｳﾒﾉﾌｧｲﾊﾞｰはﾊﾟﾄﾞﾌﾞﾚと同じ相沢厩舎の管理馬｡先週のﾌｧﾝﾀｼﾞｰSには登録すらしなかった｡東京は2連続開催の2週目で今週もBｺｰｽで行われる｡京王杯2歳Sは例年頭数が揃わないが､今年は15頭立てになりそう｡馬場傾向と合わせ､枠順にも注意したい｡

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