競馬アナリストGM
東スポ杯2歳S
レース展望

過去10年で1番人気[5-0-2-3]で5連対。関西馬は[5-0-1-0]に対し、関東馬は[0-0-1-3]で連対なく不振。2番人気は[1-1-4-4]で2連対、3番人気は[1-3-0-6]で4連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内で馬連は20倍前後の中穴が多い。連対馬20頭のうち17頭に芝1600M以上で勝ち星があり、残る3頭には芝1600m以上の重賞またはオープンで連対があった。さらに連対馬20頭のうち19頭が前走2着以内。これらを満たす馬に注目。前走新馬戦勝ち馬は[5-2-1-21]に対し、未勝利戦勝ち馬は[0-0-1-21]。東京または京都で芝1600m以上の新馬戦を勝ってきた馬に要注意。

ブレイクランアウトは新潟芝1600mの新馬戦を4馬身差で圧勝。メンバー最速の33.4秒で弾けるように伸びて抜け出し、最後はまだ余裕があった。2戦目のいちょうSは4着に終わったが、直線で狭くなって最後方まで下がる致命的なロスがあった。ラストの伸びを見る限り、スムーズなら勝っていたかもしれないが、小柄な馬で揉まれ弱い感もある。父スマートストライクの産駒にはジャパンCダートを制したフリーストリートダンサー、ブリーダーズCクラシック、ドバイワールドCを制したカーリン、ブリーダーズCターフ、ターフクラシックSを制したイングリッシュチャネルがいる。日本でも大物を出すか。今回は岩田騎手から武豊騎手に乗り替わる。

スズカワグナーは札幌芝1800mの新馬戦とコスモス賞を連勝。コスモス賞では好位の内で脚をタメ、直線で馬群を割って抜け出した。2着のイグゼクティヴは次走札幌2脚Sで2着に好走している。スズカワグナーが札幌2歳Sに出走していれば、ロジユニヴァースといい勝負になったのではないか。自在性があって前につけられ、追ってからしぶとい脚を使うタイプ。デビューからアンカツが騎乗してきたが、アンカツはこういうタイプを操るのが上手い。過去10年の東スポ杯2歳Sで橋田厩舎はアドマイヤコジーン、アドマイヤマックス、アドマイヤビッグで3戦3勝。アンカツはフサイチホウオーで1戦1勝。直線の長い東京コースで切れ負けしなければ。

ダノンカモンは新馬戦といちょうSを連勝。新馬戦は前半5F64.3秒の超スローペースだったが、メンバー最速の33.3秒で差し切った。いちょうSは前半5F60.2秒と新馬戦より4.1秒速い流れになったが、メンバー最速の33.8秒で外から差し切った。520キロを超える大型馬で少しモッサリとした感じがあるが、追われてから早い脚を持続できる。今回のメンバーでオープン勝ちがあるのは、スズカワグナーとダノンカノンの2頭しかいない。ただし、いちょうS2着のケイアイライジンは次走500万条件で5着、3着のダブルレインボーは京王杯2歳Sで5着に終わった。東京コースで勝ったのはいいが、その点が少し気になる。

セイクリッドバレーは新潟芝1600mの未勝利戦を3馬身半差で楽勝。前走の芙蓉Sは5着に終わったが、2コーナーで寄られて後方に下がる大きな不利があった。高橋裕厩舎は昨年スズノジュピターで2着。メイショウドンタクは小倉芝1800mの新馬戦で強い勝ち方をしたが、前走の萩Sは後方のまま見せ場なく終わった。パドック気配は良かったが、返し馬でイレ込んだことが影響したようだ。今回はそこをどう考えるか。マッハヴェロシティは前走新潟2歳S8着。不良馬場が影響したのか、本来の走りではなかった。ソエが完治していて、良馬場ならもっとやれそう。新馬戦のように前残りの展開なら。

新馬戦を勝った直後の馬は、サンカルロ、ナカヤマフェスタ、ヒラボクエクセルが出走予定。サンカルロは東京芝1600mで6番手からメンバー2位の34.5秒で差し切り勝ち。レースのラスト3Fは11.5-11.8-11.7秒でラスト1Fが尻上がり。2着のストロングリターンは次走楽勝している。ナカヤマフェスタは東京芝1600mで5番手から34.5秒で差し切り勝ち。ラスト1Fを過ぎてから凄い勢いだった。なかなかの瞬発力がある。ヒラボクエクセルは東京芝1800mでメンバー3位の33.7秒で上がって逃げ切り勝ち。前半5F67.9秒の超スローペースでラスト3Fは11.9-10.9-10.9秒。流れは向いたが、国枝厩舎の管理馬でそれだけではない可能性がある。

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