マイルCS
有力馬診断

[7 ]スーパーホーネット
叩き2戦目&1800m以下は[4-0-0-0]。京都芝外回りは[3-1-1-1]で昨年のマイルCSではダイワメジャーにクビ差の2着。ここを狙ったローテーションでG1を獲りにきている。ひとつ誤算があるとすれば、急仕上げの毎日王冠で鞭を連打して目一杯に走らせてウオッカに勝ったこと。ウオッカに勝った=強いという見方もできるが、元々繊細なタイプだけにG1前に目一杯走ったことがどう出るか。調教後の馬体重は474キロだが、当日の輸送で減る可能性がある。これまで連勝がポートアイランドS→スワンSの1回しかない馬。ただし昨年は2連勝後のマイルCSで2着に来たし、最終調教の動き、気配は良いいので、不安は杞憂に終わるかもしれない。安田記念は出遅れ、揉まれたこと、馬場の悪い部分を通ったことが応えたが、今回は外枠なら馬場のいいところを通れるし、揉まれることもない。今年のメンバーなら昨年の走りができれば勝ち負けになる。問題があるとすれば、道中の流れと位置取り。ラップを分析する限り、好走できる展開の幅は限られる。ハイペースになって自身の前半3Fが34秒台に突入したときに真価が問われる。逆に平均程度の流れなら切れる脚を使って抜け出すはずだ。

[6+]ブルーメンブラット
昨年秋から着実にパフォーマンスを引き上げており、前3走の上がり3Fは33.5秒(最速)、33.6秒(3位)、33.2秒(最速)と確実に33秒台の末脚を使っている。前走を見る限り、さらに切れ味に磨きがかかっており、最終調教でもこれまでとは違う姿を見せた。叩き2戦目は[2-0-1-0]で元々ひと叩きすると良くなるタイプだが、今回は馬体の張り、毛づやが目立ち、かなり良くなっている。府中牝馬Sの勝ちタイムは毎日王冠と比べると0.9秒遅いが、道中12秒台のラップが3回続いたし、ブルーメンブラットは最後まだ余裕があったのでタイム差ほどのレベル差はない。レースのラスト3Fは11.3-11.2-11.5秒でこれを後方から差し切るのは並の馬にはできない。2着カワカミプリンセス、3着ベッラレイアは、エリザベス女王杯でも2、3着に善戦した。昨年の阪神カップではスズカフェニックスなど一線級の牡馬を相手にメンバー最速の34.0秒で追い込んで0.1秒差の3着。直線で外から押し込まれて追い出しが遅れるロスがあった。芝1600m[0-2-2-3]で未勝利なのは気になるが、末脚の切れ味を生かせる展開&馬場なら突っ込んできても不思議ない。ヴィクトリアMではウオッカにハナ差の3着。G1で通用する下地はある。

[Home]