競馬アナリストGM
京阪杯
レース展望

06年から距離が1200mに変更された。06年は4-3-2番人気で決着し、馬連15.8倍、3連単224.5倍、昨年は1-4-2番人気で決着し、馬連9.8倍、3連単64.1倍。過去2年は3着まで4番人気以内の人気馬で決着している。06年は1番人気のイースターが9着に終わったが、1200m未経験、重賞未勝利で単勝5.0倍。昨年のサンアディユはスプリント重賞2勝の実績馬で単勝1.8倍の断然人気に応えた。過去2年の1〜3着馬は全て芝1200mで勝ち星があり、連対した4頭は芝1200mの連対率が50%以上。昨年の1〜3着馬は京都芝1200m経験がなかったようにコース実績はそれほど問われない。

スプリングソングは芝1200m[3-0-1-0]で京都芝1200mは[2-0-0-0]。セントウルSは休み明け、初の古馬相手と条件は厳しかったが、ハナを切って内ラチ沿いをしぶとく伸びて3着に粘った。前走の京洛Sは5番手からメンバー3位の33.5秒で差し切り勝ち。渋った馬場でノメっていたが、最後は力で捻じ伏せた。ダートのペルセウスSを使ったのが余計だった感もあるが、芝1200mではまだ底を見せていない。相馬眼的に走ってきそうな馬で走る馬独特のバネがある。3歳馬でまだ緩い部分はあるが、重賞を勝つ力は持っている。来年の高松宮記念に向けて賞金を加算しておきたい。

ビービーガルダンは前6走全て芝1200mに使われて[3-2-1-0]で3着以内を確保。キーンランドCはハナを切って2着に粘り、前走のスプリンターズSでは2、3番手からしぶとく伸びて3着に入った。スプリンターズSは馬場造園課が前日夜に散水したのか、スリープレスナイト向きの緩い馬場。勝負どころでの反応が悪かったのは馬場の影響もあったか。それほど切れる脚がないが、最終週の荒れた馬場なら地力で粘り込んでも何ら不思議はない。24日の月曜開催は小雨で馬場が渋ってさらに荒れてきた感があるが、今週はどんな馬場になるか。馬場造園課の設定に注意を払いたい。

ファリダットは道頓堀Sで強い勝ち方をしたが、スワンSは中団から伸び切れず8着に終わった。馬体は10キロ増えていたが、レースでは大きな不利はなかっただけに現時点では力負けか。芝1200mは今回が初めてになるが、母ビリーヴは芝1200mのスペシャリスト。この距離で新味を可能性がある。ウエスタンダンサーは芝1200mの1000万、1600万条件を連勝し、前走京洛Sでスプリングソングに半馬身差の2着。同馬主のウエスタンビーナスが逃げたため、少し控えたが、最後はメンバー2位の33.4秒で外から鋭く伸びてきた。今回は別定戦で斤量が1キロ重くなるが、今の充実ぶりなら通用するかもしれない。

アイルラヴァゲインは福島民友Cで完全復活。6歳馬で上積みは微妙だが、荒れ馬場の芝1200mという条件は悪くない。マルカフェニックスは4連勝の後不振が続いたが、北九州記念でスリプープレスナイトの2着がある。マヤノツルギは5連勝でUHB杯を勝ち、前走のキーンランドCは2番手から伸び切れず5着。もうパンパンチ欲しいが、4歳馬でまだ良化の余地はある。ダンツキッスイは前走京洛Sで0.3秒差の5着に入り、芝1200mに目処を立てた。京成杯AHは1200m通過が推定1分8秒0。京洛Sは2番手に控えたが、ハナを切ればもっとやれそう。馬場、枠順、展開を考慮した上で総合的に判断して最終決断を下したい。

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