競馬アナリストGM
鳴尾記念
レース展望

06年から芝1800mの別定戦に変更された。昨年までは阪神3日目だったが、今年から初日に移動した。06年は前半5F61.2秒のスローペースで、内の3番手から抜け出したサクラメガワンダーが勝ち、2着に逃げたマルカシェンク。クラシックで結果を出せなかった3歳馬2頭で決着した。昨年は前半5F61.0秒のスローペースで3番手から抜け出したハイアーゲームが勝ち、2着に逃げたエイシンデピュティ。06年と同じような決着になった。連対馬4頭のうち3頭は2枠の馬。前2年が前残りの展開になったため、今年も同じような展開になるとは限らないが、内枠からある程度前につけられる馬に注意したい。

サクラメガワンダーは06年の勝ち馬。前4走は金鯱賞4着、宝塚記念4着、毎日王冠4着、天皇賞(秋)6着でG1、G2の強いメンバーを相手に0.3〜0.5秒差に善戦している。阪神芝[3-0-0-3]、芝1800mは[3-1-0-2]だが、G3以下では阪神芝[3-0-0-1]、芝1800mは[3-1-0-0]とかなり堅実。今回のメンバーでは芝1800mの1位の持ちタイムがあり、G3で前4走よりかなりメンバーが楽になり、しかも斤量は56キロ。いかにも勝ってくださいという条件だが、福永騎手は前6走に騎乗して[0-1-0-5]。今年の芝重賞で単勝1倍台の断然人気になった馬は[3-2-3-4]で勝率25%。展開に少し注意したい。

キャプテンベガはオープン入りしてから七夕賞4着、朝日CC3着、カシオペアS2着とG3とオープン特別では善戦している。阪神芝は[1-2-2-0]で複勝率100%。まだフワフワする面はあるが、[2-3-1-3]と乗り慣れたアンカツなら最後までまじめに走らせるか。トウショウシロッコは新潟記念3着、オールカマー3着、アイルランドT2着とG3とオープン特別で善戦。前走のAR共和国杯は7着に終わったが、出遅れて位置取りが悪くなったもので度外視できる。前2走の上がり3Fは33.6秒、33.8秒。最近の重賞はマイルCS・ブルーメンブラット、京阪杯・ウエスタンダンサー、ジャパンC・スクリーンヒーローなど、末脚の切れ味に磨きがかかった馬が激走している。

ノットアローンは菊花賞でシンガリ負けを喫したが、ハイペースで逃げたもの。ラジオNIKKEI賞2着、セントライト記念3着の実績からあれが実力ではない。最近は前に行って粘り込むレースをしているが、阪神芝1600mの未勝利戦ではメンバー最速の33.9秒で追い込んで3着がある。ルメール騎手が新味を出すか。消耗戦に持ち込む手もある。ハイアーゲームは昨年の勝ち馬。最近は追い込む競馬をしているが、ゴメス騎手で昨年のようなレースができるかもしれない。ナムラマースは休み明けのカシオペアSで0.1秒差の5着に入った。芝1800mは[4-1-0-1]の巧者。叩き2戦目&小牧騎手2度目の騎乗で前進があるか。

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