ラジオNIKKEI杯2歳S
レース展望

翌年のクラシックを占う上で重要なレース。大物が出るレースでアドマイヤベガ、アグネスタキオン、ザッツザプレンティは翌年のクラシックを制している。過去10年で1番人気は[2-3-3-2]で5連対。単勝1倍台前半の断然人気馬は[0-0-2-2]で連対なく不振。前走強い勝ち方をして単勝1倍台前半の断然人気になった馬は過信禁物。2番人気は[5-2-1-2]で7連対と堅実。3番人気は[0-2-4-4]で3着が多い。馬連は10倍台までが7回と堅く収まることが多い。連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内で最近4年は4番人気以内の人気馬同士の決着。最近は人気馬が堅実でほとんど荒れない。

連対馬20頭のうち17頭が前走連対(1着13頭、2着4頭)しており、残る3頭は朝日杯FSで4、7、13着から巻き返した。今年は朝日杯FSが1週スライドしたため、朝日杯FS組の出走はない。前走連対している馬を重視したい。京都2歳S組は2番人気以内に支持されれば[2-2-0-1]で連対率80%。エリカ賞組は勝ち馬が2番人気以内なら[2-0-1-0]で複勝率100%。ノーザンファーム生産馬は3番人気以内なら[3-4-1-3]で連対率63.6%。4番人気以下は[0-0-0-4]で出番なし。社台ファーム生産馬は3番人気以内なら[2-0-1-1]で連対率50%。クラシックを目指す社台系生産馬に注目したい。

リーチザクラウンは未勝利、千両賞を2連勝。新馬戦はスローの上がり勝負でアンライバルドに負けたが、ブエナビスタに先着。ブエナビスタは未勝利、阪神JFを楽勝している。未勝利戦は逃げて1分47秒4の好タイムで2着に2.1秒差をつけて大差勝ち。千両賞は逃げて直線で気合をつけられただけで2着に3馬身差。勝ちタイム1分34秒7は同日の1600万条件を勝った全姉クラウンプリンセスに0.1秒差の好タイム。今回は距離延長とメンバー強化が課題になるが、前2走の勝ちっぷりからあっさり通過することもありそう。全姉クラウンプリンセスは馬体の増減が激しいタイプ。当日の馬体重に注意したい。

ロジユニヴァースは新馬、札幌2歳Sを連勝。新馬戦は好位から抜け出してプロスアンドコンズを完封。プロスアンドコンズはその後、未勝利戦を楽勝し、野路菊Sでホッコータキオンに0.2秒差の2着。札幌2歳Sは3ヶ月ぶりの出走だったが、中団からメンバー最速の36.0秒で差し切り勝ち。勝ちタイムは同日の1000万条件を0.4秒上回った。道中ラップが落ちない持続力の問われる流れで底力を証明した。1戦1勝で札幌2歳Sを勝ったジャングルポケットはダービーを勝ち、サクラプレジデントは皐月賞2着とクラシックで活躍している。父は2冠馬ネオユニヴァース。勝てば横山典騎手のダービー制覇の夢が広がる。

イグゼキュティヴはコスモス賞2着、札幌2歳S2着、京都2歳S1着と重賞、オープンで善戦。前走は内から馬群を割って鋭く抜け出した。馬体に派手さはないが、現時点の完成度が高く、しぶとさがある。今年の重賞で松岡騎手は[3-3-3-41]だが、5番人気以下では[0-0-2-30]で連対なし。穴をあけるのはイメージだけ。ファミリズムはダイワワイルドボアの半妹。新馬戦は後方から馬群を捌いて差し切り勝ち。2戦目の京都2歳Sは最後方から追い込んで外からアンライバルドを交わして2着を確保。馬格のある牝馬でエンジンの掛かりは遅いが、末脚は切れる。今回はルメール騎手が騎乗する。

トゥリオンファーレはオレハマッテルゼの半弟でスペシャルウィーク産駒。新馬戦は終い勝負に徹して4着に終わったが、未勝利戦は外から豪快に差し切った。橋口調教師のリーチザクラウンが人気なら音無調教師もやる気を出すか。ロードロックスターは新馬戦を2番手から12.1-11.5-11.5秒で押し切った。前半5F64.0秒のスローペースで最速タイの35.1秒を繰り出した馬はロードロックスターを含め5頭と突出した感じはないが、前に行けるのは強みになるか。1番人気はリーチザクラウン。過去10年で武豊騎手は[2-1-0-7]で1番人気では[1-0-0-2]。7着のブルーイレヴンと4着のブラックタイドは単勝1.4倍だった。

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