京都金杯
レース展望
00年に2000mから1600mに変更された。距離変更後の9年で1番人気は[3-3-0-3]で6連対。単勝1倍台[2-0-0-0]、2倍台[1-3-0-0]に対し、3倍以上は[0-0-0-3]。単勝3倍以上の1番人気は危険。2番人気は[0-0-2-7]で連対なし、3番人気は[3-1-1-4]で4連対。2番人気は性別、斤量、実績に関わらず不振。連対馬18頭のうち7頭が6番人気以下の人気薄。最近は人気薄が目立ち、06年は6-12番人気で189倍、07年は7-8番人気で70倍と荒れた。トップハンデは[2-0-1-11]で連対したのはG1実績のG1連対があったダイタクリーヴァ(2勝)のみ。G1実績のないトップハンデは人気でも過信禁物。
アドマイヤオーラは昨年の2着馬。後方からメンバー最速タイの33.6秒で追い込んでエイシンデピュティにクビ差の2着。大外16番枠で終始外を回ったことを考えると強い内容だった。前走の宝塚記念は14着に終わったが、持ち味の切れる脚が生かせない重馬場だっただけに度外視できる。今回は休み明けになるが、かなり入念に乗り込んでいる。一昨年の鳴尾記念を見ると使った方がいいのだろうが、これだけ乗り込めばそれなりに仕上がってきそう。国内の芝1600〜1800mでは[2-2-1-0]で上がり3Fは全てメンバー1、2位で33秒台。休み明け、昨年より1キロ重い58キロを克服できれば。
ファリダットはスワンSは8着に終わったが、京阪杯2着、阪神カップ2着と重賞で善戦してきた。四位騎手とは[1-2-0-0]と相性がいいようだ。今回は中1週で[1-0-0-1]の芝1600m。母ビリーヴで短い距離の方が切れる印象があるが、ハンデG3で56キロなら相手なりに走りそう。短距離に絞った方がいい気もするが・・・。マルカシェンクは関屋記念で復活したが、富士Sは13着、マイルCSは6着に終わった。マイルCSは後方2番手からメンバー最速タイの33.9秒で追い込んで今回のメンバーで最先着なら悪くない。ハンデはこれまで最も重い57.5キロになるが、展開と位置取りが嵌れが一発があるだけに侮れない。
タマモサポートはキャピタルSを2馬身半差で楽勝。ハイペースで折り合えたのが良かったのか、これまで見せたことがない強い内容だった。前走より斤量は1キロ重くなるが、前が残りやすい展開&馬場なら注意したい。ヤマニンエマイユはNSTオープン、オーロカップが強い勝ち方。このメンバーでハンデ54キロは楽ではないが、京成杯AHで好位から4着に踏ん張ったように地力はある。アドマイヤスバルは初ダートのマイルCSで後方から追い込んで0.4秒差の7着。脚捌きはダート向きだが、初芝&G1で7着に入ったのだから大したもの。今回はマイルCSと同じ京都芝1600m。芝2戦目でもう少し行きっぷりが良くなれば。
バトルバニヤンはポートアイランドS2着、富士S3着、カシオペアS1着、ファイナルS5着と重賞オープンで善戦してきた。ファイナルSから連闘になるが、カシオペアSを連闘で勝ったようにタフな馬。前に行った馬に有利な展開&馬場になるようなら要注意。ショウナンアルバは富士Sで6着に終わったが、後方からメンバー最速の33.6秒で追い込んで0.3秒差。直線で前が空いていれば際どい競馬になっていた。マイルCSは折り合いを欠き気味で、直線では少しスムーズさを欠いて12着。勝ち馬とは0.6秒差で着順ほど負けていない。折り合えば、このメンバーでもやれる下地はある。武豊騎手がどんな騎乗を見せてくれるか楽しみだ。
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