京成杯
レース展望
過去10年で1番人気は[5-1-1-3]で6連対。最近4年はアドマイヤジャパン1着、ジャリスコライト1着、メイショウレガーロ2着、マイネルチャールズ1着と堅実。2番人気は[3-2-0-5]で6連対、3番人気は[2-1-2-5]で3連対。連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内。人気馬が堅実で馬連は8回が10倍台までに収まっているが、昨年は12番人気のベンチャーナインが2着に入り波乱になった。連対馬20頭のうち13頭に芝2000mの経験、残る7頭のうち6頭には芝1600m以上で0.3秒差以上の勝利または重賞連対があった。連対馬20頭のうち12頭が1勝馬でそのうち5頭は新馬戦または未勝利勝ち直後だった。素質があれば初勝利直後の馬でも通用する。
ナカヤマフェスタは東スポ杯2歳Sの勝ち馬。好位から直線で早めに動いて先頭に立ち、そのまま後続を完封した。前半5F61.0秒のスローペースでラスト3Fは11.6-11.4-11.3秒で尻上がり。直線でブレイクランアウトに馬体を併せられてから尻上がりラップで最後まで抜かさせなかった。ブレイクランアウトは次走朝日杯FSで3着。ナカヤマフェスタは東スポ杯2歳S当時はまだ馬が幼く、パドックでは少し煩かったが、レースでは騎手の指示通り動く自在性を見せた。京成杯で始動するのは予定通り。2ヶ月の間にどこまで成長したか。初の中山、右回り、2000m、他馬より重い57キロが課題。蛯名騎手は昨年12月から重賞で[0-0-0-8](4頭が2番人気以内)と不振が続いている。
トゥリオンファーレはラジオNIKKEI杯2歳Sで好位からしぶとく伸びて3着。ロジユニヴァースには0.9秒差をつけられたが、未勝利戦を勝った直後で3着なら悪くない。デビュー2戦は差す競馬をしていたが、スタートが決まったため、下げずに積極的な競馬をしたようだ。好位からの競馬ができたことは、前が残りやすい中山でプラスに働きそう。坂路調教は動かないが、実戦では走るタイプ。過去10年の京成杯で前走ラジオNIKKEI杯2歳Sで3着だったオースミブライトとアドマイヤジャパンは1番人気で勝っている。今回は川田騎手から松岡騎手に乗り替わるが、松岡騎手は中山芝2000mが得意で重賞で3番人気以内なら[3-0-1-0]で勝率75%。
アーリーロブストはこれまで4戦して[2-2-0-0]と堅実。前走のエリカ賞は前半5F62.5秒のスローペースで逃げて3馬身差で楽勝。デビューから3戦マイルを使われていたが、距離2000mに目処を立てた。福永騎手は先週のフェアリーSをジェルミナルで制している。本田厩舎は勝てば平地重賞初制覇。セイクリッドバレーは葉牡丹賞2着、ホープフルS3着と中山芝2000mで善戦してきた。葉牡丹賞ではトーセンジョーダンに0.2秒差まで迫った。当初は自己条件というプランもあったようだが、藤田騎手で出走に踏み切った。中山芝2000mで2戦、それも500万条件とオープンを経験している馬はこの馬しかいない。藤田騎手は先週のフェアリーSでアイアムネオを2着に持ってきた。
サトノエクスプレスは新馬勝ちの後、朝日杯FSをパスして阪神マイルの500万条件に出走し、阪神JF3着のミクロコスモスに差されて2着。逃げたワイドサファイアを競り落としたが、ミクロコスモスに外から一気に交わされた。今回は距離延長が課題だが、こなす下地はありそう。ただし経験がないのは不利。藤沢和厩舎は07年の京成杯AH以来、国内重賞を勝っていない。モンテトウルヌソルは前2走の上がりが33.1秒、33.6秒。末脚の威力はあるが、内田博騎手が中山で末脚をどう生かすか。サンライズキールは芝2000mで2、1着。前走は好位からメンバー最速上がりで抜け出す強い勝ち方だった。全兄にヒカリシャトル。今回は浜中騎手から吉田隼騎手に乗り替わる。
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