AJCC
レース展望
過去10年で1番人気は[4-1-0-5]で5連対。前走有馬記念出走馬は[0-1-0-3]で1連対。昨年は有馬記念6着のドリームパスポートが5着に敗れた。2番人気は[4-1-1-4]で5連対、3番人気は[1-5-0-4]で6連対。連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内で馬連は10倍以下が5回、10倍台が3回と堅い決着が多い。別定G2で重賞実績のある実力馬が強く波乱は少ない。年齢別では4歳[3-4-1-16]、5歳[3-3-2-13]、6歳[1-2-4-29]、7歳[3-1-2-23]、8歳以上[0-0-1-12]で4、5歳馬の活躍が目立つ。中山芝2200m重賞は同コースの重賞で好走したことのある馬が再度好走することが多い。
有馬記念からは3着エアシェイディ、4着ドリームジャーニー、6着アルナスラインが出走予定。エアシェイディは中団から4コーナーで外に出して一気にスパートし、直線でしぶとく伸びて3着。レース前におしっこをしなかったため、後藤騎手は不安に思ったようだが、レースを見る限り、問題なかったようだ。天皇賞(秋)でも一線級を相手に0.1秒差の5着に善戦したように力をつけている。12月、1月の中山では[2-2-1-0]で複勝率100%。この時期の中山の馬場は合うタイプ。中山芝2200mは[1-1-0-3]で昨年のAJCCを制している。叩き4戦目[1-2-0-0]、1月[1-3-0-0]で連対率100%。他馬より重い58キロと今の中山の馬場が鍵になりそう。
ドリームジャーニーは後方からメンバー2位の35.9秒で追い込んで3着エアシェイディにハナ差の4着。外に出せず、狭いところをこじ開けて最後はエアシェイディの内からしぶとく伸びてきた。外に出せていれば馬券圏内があったかもしれない。右回りで4つのコーナーがあるコースでは堅実に走るタイプ。中山芝は[2-0-1-1]で外回りコースは2戦2勝。朝日杯FSでは豪快な追い込みを決めている。中間に短期放牧に出さずに中3週で使うのは菊花賞5着以来となる。前走は馬体が10キロ増えていたが、中3週&長距離輸送で馬体の維持が鍵になりそう。中山は前が残りやすいが、末脚の威力で覆すか。
アルナスラインは後方からメンバー3位タイの36.4秒で追い込んで6着。ファン投票で選出され、急遽の出走となったことで、中山に輸送しても馬体が14キロ増えており太め残りだった。メトロポリタンSを勝った後勝ち切れないレースが続いているが、目黒記念は天皇賞(天)4着のホクトスルタンより2キロ重い58キロで内を通った馬が有利な馬場、宝塚記念は重馬場、京都大賞典のアドマイヤ包囲網で位置取りが悪くなる、AR共和国杯はスクリーンヒーローより5キロ重い58キロ、有馬記念は太め残りと敗因はある。今回はテン乗りの武豊騎手が騎乗する。最近は重賞で勝ち切れないが、今回は武豊包囲網はなさそう。
中山金杯からは4着マイネルキッツ、5着ネヴァブション、7着キングストレイル、9着グラスボンバーが出走予定。マイネルキッツは後方からメンバー最速の34.8秒で追い込んできたが、位置取りが悪過ぎた。別定57キロ&距離延長と条件は厳しいが、国枝厩舎の管理馬は中山で直線一気があるので注意。松岡騎手は昨年のフラワーCを勝ってから重賞41連敗中。ネヴァブションは後方からメンバー2位タイの35.0秒で追い込んで5着。叩き3戦目で末脚の切れ味が戻ってきた。ベストは3戦3勝の中山芝2500mで中山芝2200mは[0-0-0-4]。ただしセントライト記念は落馬、オールカマーは休み明けだった。横山典騎手はどんな作戦でくるか。
キングストレイルは内ラチ沿いの好位を進んだが、直線で前の2頭の間を割れずに0.4秒差の7着。馬体が14キロ増えていた影響があったか。中山芝2200mは[1-1-0-0]でセントライト記念1着、オールカマー2着がある。1月は[0-0-0-5]と不振だが、490キロ台に馬体が絞れていれば。田中勝騎手は中山の重賞で2週連続逃げて3着に粘っている。グラスボンバーは後方から追い込んで9着。昨年はエプソムC3着(12人気)、福島記念3着(14人気)で穴をあけた。中山芝2200mは05年のオールカマーで2着がある。トウショウシロッコは中山芝2200mでセントライト記念2着、オールカマー3着がある。前走のディセンバーSは強い勝ち方だった。
メイショウレガーロは前走1600万条件を勝ったが、京成杯2着、中山金杯3着がある。京成杯では3着アルナスラインに半馬身先着、中山金杯では2着エアシェイディに頭差だった。マンハッタンカフェ産駒は福島記念・マンハタンスカイ、愛知杯・セラフィックロンプ、シンザン記念・アントニオバローズと最近重賞で活躍が目立つ。小島太厩舎は05年の共同通信杯を勝ってから重賞では[0-1-4-78]で現在83連敗中。マンハッタンカフェ産駒の勢いに乗れるか。中山は今週もCコースで行われる。馬場の内側は荒れているが、内を通ってある程度前につけた馬が好走している。今週もその傾向が続くのかどうか。2頭出し厩舎の動きに注意。
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