東京新聞杯
レース展望

過去10年で1番人気は[3-2-1-4]で5連対。99年以降は隔年で連対中。昨年はカンパニーが4着。2番人気は[0-3-2-5]で3連対、3番人気は[1-0-1-8]で1連対のみ。6番人気以下が9連対と多く、昨年は6-13番人気で大荒れになった。馬連は10倍台までが5回あるが、97倍、272倍、150倍、401倍と波乱も多い。6番人気以下で連対した9頭のうち5頭は前走オープン以上で2〜4着だった。穴で前走オープン以上で善戦したのに関わらず、人気が落ちた馬に要注意。連対馬20頭のうち18頭に芝1800M以上で連対があった。芝1800M以上の重賞またはオープンで実績のある馬を重視したい。

タマモサポートは京都金杯を3番手追走から直線で抜け出して2着に2馬身差をつけて快勝。勝ちタイム1分32秒9はレースレコード。前半5F57.9秒の速い流れで後方からマルカシェンクとファリダットが突っ込んできたことを考えるとタマモサポートはかなり強い競馬をしている。ここにきて完全に本格化したようだ。東京芝1600mは[1-0-1-0]で昨年の東京新聞杯はローレルゲレイロと同タイムの3着、2走前のキャピタルSは好位から抜け出して2馬身半差で楽勝している。緩い流れでは切れ負けの不安があるが、京都金杯の強さなら自分で動いて勝ちに行くこともできそう。JRAがどの枠に入れてくるか。

ローレルゲレイロは昨年の勝ち馬。3コーナーからアポロノサトリに先頭を奪われたが、直線半ばに先頭に立ってそのまま押し切った。その後は阪急杯でスズカフェニックスに勝ち、高松宮記念4着、骨折明けのスワンS2着、マイルCS5着と堅実に走っている。香港スプリントは0.6秒差の8着に敗れたが、このレースに向けて急ピッチに乗り込まれて2週連続坂路で1番時計を出している。芝1600mは[1-4-1-3]の実績があるが、ラスト微妙に止まっており、おそらくベストは阪急杯1着、スワンS2着がある芝1400m。それでも昨年1分32秒8の好タイムで勝ったようにこなす下地はある。四位騎手&昆厩舎はディープスカイのコンビ。

マルカシェンクは京都金杯2着。出遅れて後方を進んだが、直線で最内から伸びてメンバー2位の34.1秒で伸びてきた。1枠2番で終始内をロスなく回ってきたことが功を奏した印象。福永騎手は9Rのプロスアンドコンズで大外をブン回して失敗したので内に拘ったのだろう。今回は別定戦で前走から0.5キロ減の57キロになるのは有利。開幕週だけに展開と位置取りが鍵になる。リザーブカードは関屋記念2着、富士S2着、阪神カップ3着と重賞制覇まであと一歩のところまできている。東京芝[3-2-0-3]で東京芝1600mは[1-1-0-1]。テン乗りの内田博騎手で最後にもうひと押しがあれば。

サイレントプライドは富士Sの勝ち馬。マイルCS14着、阪神カップ6着に終わったが、芝1600mは[6-0-0-3]で左回りなら[4-0-0-1]。渋った馬場は得意だが、初の58キロが課題になりそう。明け4歳のスマイルジャックには岩田騎手、ショウナンアルバには松岡騎手、タケミカヅチには武豊騎手が騎乗する。4歳馬がパフォーマンスを引き上げて勝つようなら今後のマイル重賞戦線が面白くなる。アブソリュートはクリスマスCを勝ってオープン入り。今回は重賞初挑戦で楽ではないが、芝1600mは[3-0-0-0]でタメれば33秒台の切れる脚が使える。母はクイーンC2着馬プライムステージ。田中勝騎手は昨年リキッドノーツを2着に持ってきた。

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