小倉大賞典
レース展望
ローカルのハンデ重賞。過去10年で1番人気は[1-2-2-5]で3連対。勝ったのは小倉巧者のメイショウカイドウのみ。強気に勝ちに行く競馬をして3〜7着に負けることが多い。55キロ以上の4歳馬は[0-0-0-4]と不振。2番人気は[2-2-1-5]で4連対、3番人気は[1-2-3-4]で3連対。10年のうち9年で3番人気以内が連対しており、人気馬と人気薄で決着することが多い。馬連は50倍以上が4回、万馬券が1回と荒れている。過去10年で10番人気以下が4勝。極端な人気薄の激走が多い。トップハンデは[3-0-1-9]で連対率23.1%、1、2番人気では[1-0-1-5]で連対率14.3%。人気でも過信禁物。
ヤマニンキングリーはアンドロメダS1着、中日新聞杯1着、中山金杯2着と堅実。中山金杯は平坦実績、朝日杯FS惨敗から直線の急坂が懸念されたが、全く問題なかった。ここにきて着実にパフォーマンスを引き上げている。前3走は芝2000mを使われたが、芝1800mは[3-0-1-3]で白百合S1着、きさらぎ賞3着があり距離は守備範囲。小倉は初めてだが、器用さのある馬でローカル4戦3勝の実績からもこなすか。アンドロメダSから斤量が1キロずつ増えて今回は57キロ。過去10年で55キロ以上を背負った4歳馬は[0-0-0-9]で4頭が1番人気で消えている。先週、久々に重賞を勝った武豊騎手がこれを覆すか。
バトルバニヤンは富士S3着、カシオペアS1着、ファイナルS5着、京都金杯5着と重賞・オープンで善戦している。京都金杯は中団からしぶとく伸びてきたが5着が精一杯。外枠スタートで位置取りが悪くなったことが応えたが、幸騎手が敢えて前に行かなかった感もある。右回りの平坦コースでは[5-1-0-2]で小倉芝は[3-1-0-0]で連対率100%。小倉芝1800mは[2-0-0-0]で関門橋Sでは重賞級のパフォーマンスで圧勝している。京都金杯を連闘で使ったのは少し気になるが、重賞を勝つとすれば小倉芝1800mのこのレースか。今年は開幕週に行われるだけにバトルバニヤンの先行脚質は武器になりそう。
フィールドベアーは福島民報杯1着→新潟大賞典3着、巴賞1着→函館記念2着、ファイナルS1着→小倉大賞典とハンデ重賞の前のオープン特別を勝つのがパターン。未だ重賞未勝利なのは、陣営の戦略もあるのだろう。今回は前走から0.5キロ増のトップハンデ57.5キロは有利ではないが、過去10年で57.5キロは[3-0-0-1]と堅実。サンライズマックスは中日新聞杯、エプソムCの勝ち馬。ハンデ57キロは楽ではないが、このメンバーでも地力は上位。ただし久々はイレ込む傾向があるので、当日の気配に注意。アサカディフィートは11歳の高齢馬。小倉大賞典2連勝中でハンデは4年連続57.5キロ。開幕週の馬場でどこまで追い込めるか。
ミヤビランベリは前走中山金杯3着。2000m以下は初めてだが、開幕週の馬場を見方につけるか。ノットアローンはムラな面があるが、ラジオNIKKEI賞で2着があるようにローカルの芝1800mは合う。カネトシツヨシオーは福島テレビオープンで派手は捲くりを決めている。長期休み明けで仕上がりが鍵。シゲルフセルトは芝1800m[3-2-0-1]で小倉芝1800m[2-1-0-0]。中日新聞杯は掛かり通しで8着も勝ち馬とは0.2秒差だった。ダイシングロウは昨夏に小倉芝1800mの博多Sを楽勝し、小倉記念ではドリームジャーニーの2着に入った。前2走シンガリ負けでハンデは博多Sより2キロ軽い55キロ。芝1800mは3戦3勝。これで勝てば、松田博厩舎の戦略勝ち。
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