クイーンC
レース展望

ダノンベルベールは[2-2-0-0]で連対率100%。阪神JFは中団からタイミング良く抜け出したが、外からブエナビスタに一気に交わされて2馬身半差の2着に敗れた。ブエナビスタには完敗だったが、ミクロコスモスには1馬身1/4先着した。栗東に入厩して調整していたが、当日は8キロ減。細くはなかったが、そのあたりの影響が少しあったか。エンジンの掛かりが遅いため、直線の長いコースが合うタイプ。東京芝1600mは赤松賞で後方からメンバー最速の33.9秒で差し切っている。クイーンCで阪神JF最先着馬は不振に終わる傾向があるが、データを覆せるか。今回は他馬より1キロ重い55キロを背負う。

ミクロコスモスは角居厩舎で唯一勝ち上がっている3歳牝馬。阪神JFは後方2番手からメンバー2位の35.2秒で追い込んで3着。出遅れ気味のスタートで位置取りが悪くなかったのが応えた。武豊騎手が骨折休養のため、テン乗りの鮫島良騎手が騎乗した影響があったか。大外から鋭く伸びてきた姿は、今後の活躍を予感させた。続く500万条件は最後方からメンバー最速の34.8秒で差し切り勝ち。1頭だけ次元の違う競馬だった。東京芝1600mは新馬戦で2番手から抜け出して勝っている。武豊騎手は2月に入って重賞で[3-1-0-0]と絶好調。昨年は重賞で3勝のみ(全て1番人気)だった。

ディアジーナは芝1600m[1-1-1-0]で前走菜の花賞を2番手から抜け出して3馬身差で圧勝した。赤松賞ではダノンベルベールに0.2秒差の3着がある。どちらかというと地力タイプで末脚の切れ味の問われる東京より中山の方が合いそうだが、内田博騎手が強気な騎乗で粘らせるか。菜の花賞は重馬場。雨が降って馬場が悪化したら要注意。パールシャドウはフェアリーSで2番人気に支持されたが、直線で挟まれる致命的な不利があり9着。蛯名騎手は最後諦めて流していた。東京芝1600mは新馬、ベゴニア賞を連勝したコース。フェアリーSが尾を引きそうな負け方だったため、デキ落ちがなければ。

抽選組では前走ブロードストリートの2着に入ったファミリズム、新馬戦でリクエストソングに勝ったメイショウボナール、フェアリーSは挟まれる不利、前走は出遅れて大外を回るロスがあったダイワバーガンディあたりが出走できれば人気になりそう。ファミリズムはデビューから芝2000mを使ってきたが、前走芝1600mに対応できた。京都2歳Sではアンライバルドに先着している。抽選対象でも岩田騎手を確保しているところが不気味。アイアムマリリンは中山芝1600mの新馬戦を2番手から抜け出して快勝。母の母は名牝ヒシアマゾン。新馬勝ちしたばかりだが、奥平雅厩舎はフェアリーSで新馬戦直後のアイアムネオが2着に入っている。

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