アーリントンC
レース展望
ホッコータキオンは朝日杯FSで好位からしぶとく伸びて3着ブレイクランアウトにクビ差の4着。ロスのある8枠15番だったことを考えると上々の内容。野路菊Sとデイリー杯2歳Sをレコードで走ったことはダテでなかった。アーリントンCは開幕週に行われるため、前に行った馬が粘ることが多く、過去10年で逃げた馬は[3-3-1-3]で6連対。さらに過去10年で重賞で連対のある馬が1番人気になると[4-1-0-0]で連対率100%。ただし5頭とも年明けにきさらぎ賞、またはシンザン記念に出走していた。それなりに条件は揃っているが、休み明けのため仕上がりと前に行く他の馬との兼ね合いがポイントになる。
スーニはダート4戦4勝で兵庫ジュニアGPと全日本2歳優駿を制した。これまでつけた着差は7馬身、2馬身半、2馬身半、5馬身で計17馬身。兵庫ジュニアGP2着のアースリヴィングはUAE1000ギニーで2着に好走した。春の目標はNHKマイルCで今回は芝に参戦してきた。初芝がどうかだが、500万条件を勝ったときに内田博騎手は「パワーはあるが、芝でもやれそう」とコメントしている。阪神は今週が開幕週のため、どういう馬場設定か分からないが、スーニ向きの力のいる馬場なら力で捻じ伏せるシーンがあるかもしれない。逆にスピードと切れ味が問われる馬場で弾けたら、一躍、NHKマイルCの有力馬になる。
アイアンルックは新馬戦を勝った後に相馬眼的評価を含めて次走の狙い馬に指名した馬。新馬戦は中団追走から4コーナーで外から上がって行くと直線で弾けるように伸びて7馬身差で圧勝。上がり3Fはメンバー最速の34.8秒でレースのラスト3Fは12.0-12.0-11.5秒で持続&尻上がり。最終調教でリーチザクラウンに先着したのはダテではなく、かなりの能力がある。新馬勝ちした直後で重賞挑戦は楽ではないが、通用しそうな雰囲気はある。武豊騎手は過去10年のアーリントンCで[5-1-0-3](1番人気で5勝)。05年は新馬勝ちした直後のビッグプラネットで制している。インパクトのある走りを期待したい。
前走のクロッカスSは6着もその前のシンザン記念2着が光るダブルウェッジ、ラジオNIKKEI杯2歳S&共同通信杯4着のマッハヴェロシティ、新潟2歳S2着馬でクロッカスSをひと叩きされたツクバホクトオー、デビューからダ1400mで2戦2勝のケイアイテンジン、1番人気に支持されたシンザン記念で4着に終わったミッキーパンプキンなど伏兵は多彩。ミッキーパンプキンは小柄な馬だけにシンザン記念は荒れ馬場、直線で大型馬に挟まれたことが応えたか。スピードの持続力が持ち味だが、レースのラスト3Fは12.6-11.5-11.8秒。ラスト2Fの瞬発力勝負になったことが応えた感もある。開幕週の馬場でラスト3Fの持続力勝負なら見直す余地はある。
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