中山牝馬S
レース展望
過去10年の馬連は50倍以上が3回、万馬券が3回。牝馬限定のハンデ戦でかなり荒れている。プロヴィナージュ、メイショウベルーガは除外された。キストゥヘヴンは牝馬限定G3では[1-0-2-2]で全て5着以内を確保。中山芝1800mは[1-0-1-1]でフラワーCを勝っており、昨年の中山牝馬Sは中団からしぶとく伸びて3着に入った。昨年と同じトップハンデ56.5キロは楽ではないが、牝馬限定G3なら善戦可能。前走の東京新聞杯は10着に終わったが、休み明けで不良馬場では仕方ない。2年ぶりに騎乗する横山典騎手は現在重賞3連勝中。今乗れているというより、色々と恵まれ過ぎているというのが正解か。
トールポピーは昨年のオークス馬。直線で斜行して降着にならず、池添騎手の真っ青になりながらのヒーローインタビューが印象的。秋華賞は1番人気に支持されたが、外から早めに仕掛けて上がって行ったが、直線で一杯になって10着に終わった。オークスの斜行によって他馬に不利を与えない騎乗が大前提になる池添騎手が外を回したことで厳しくなった。今回はごちゃつく中山芝1800m。中山記念では馬群を捌いてドリームジャーニーを2着に持ってきたが、今回は強気に乗れるのかどうか。少なくとも先週土日重賞の福永のような騎乗をしてはいけない。G1が目標の角居厩舎の管理馬。
ザレマはターコイズSを逃げ切り、京都牝馬Sは1番人気で3着。2番手からしぶとく粘ったが、道中少し掛かり気味だったことが最後の伸びに影響したようだ。地力はあるが、詰めが甘いのがネック。ただし今の中山は前に行ける馬が有利。アンカツが2度目の騎乗でさらに持ち味を引き出せれば粘り込みもあり得る。ヤマニンメルベイユは中山芝1800m[2-0-2-0]の巧者。中山牝馬Sは07年53キロ(重)3着、08年53キロ(良)1着。昨年のクイーンSを勝ったこともあり、今年は昨年より3キロ増の56キロ。休み明けでこの斤量は楽ではない。ただし前に行ける脚質は今の中山に合う。どこまで仕上げてくるか。
昨年の中山牝馬Sで後方から2着に突っ込んだマイネカンナ、初音Sを勝ちオープン入りしたダンスオールナイト、福島記念&新潟記念勝ちがあるアルコセニョーラなど伏兵は多い。ダンスオールナイトは加藤征厩舎の管理馬。三浦皇騎手がどんな騎乗をして、それに対して河野調教師がどんなコメントをするのか、ある意味楽しみ。リビアーモは直線の長い東京、新潟の方が合うが、前2走中山芝1800mを使って4、2着。前走は後方2番手からメンバー最速の34.1秒で追い込んで逃げたファストロックにクビ差まで迫った。能力はオープン級。格上挑戦だからこその軽量52キロ。勝浦騎手の味付け次第で突き抜けても不思議ない。
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