フラワーC
レース展望

このレースを勝ったダンスインザムード、キストゥヘヴンは桜花賞、シーザリオはオークス、昨年のブラックエンブレムは秋華賞を制している。クラシックに直結するレース。今年も大物がいるのかどうか注目したい。ディアジーナはクイーンCの勝ち馬。2番手追走から直線でしぶとく粘り、内から伸びてきたダノンベルベールを完封した。内を回って前につけた馬が有利な馬場、切れ味が削がれる緩い馬場で持ち味のしぶとさを生かせた。今回が7戦目でこれまで色々なレース&流れを経験してきたことも大きいのだろう。ここにきて馬体が充実してしっかりしてきたし、馬が競馬を覚えて賢くなっている。

それほど切れる脚がないため、常に切れ負けの不安が付きまとうが、中山なら不安は薄れる。今回はディアジーナとパドブレ以外は1勝馬。3勝を挙げ重賞勝ちのあるディアジーナは実績断然。前3走のように前に行ってしぶとさを発揮すれば勝ち負けだろう。ただし、芝1800mのコスモス賞(大外12番枠)で10着に終わったときのように外枠から終始外を回らされる展開になると厳しくなる可能性もある。まずはJRAがどの枠に入れてくるか注目したい。今後は桜花賞には向かわずにオークスを目指す予定。クイーンCを勝ったメジロマックイーン産駒というとエイダイクインを思い出させる。

パドブレは新馬、ダリア賞を連勝したが、その後は京王杯2歳S11着、阪神JF16着と大不振。前走のクイーンCはブービーの15番人気だったが中団から一瞬見せ場を作って0.5秒差の7着に入った。馬体が20キロ増えていたが、阪神JFで減ったぶんもある。初の中山、距離延長など課題は多いが、先週、松岡騎手は中山で[4-1-5-8]、芝では[4-0-2-2]で複勝率75%と乗れていた。07年10月8日以降の重賞で6番人気以下では[0-0-4-43]で連対なし。穴をあけるのはイメージだけの状態が続いているが、先週土曜の中山5Rで横山典騎手のハナを叩いて逃げ切った姿に「変化」を感じさせた。

抽選組ではワイドサファイア。新馬戦を2馬身半差で楽勝したが、未だに1勝馬でここは賞金を加算したいところ。エルフィンSは後方からメンバー2位の34.3秒で突き抜けてゴール前は少し抑える余裕があったが、内からレッドディザイアに一気に強襲されてハナ差の2着。一瞬の隙を突かれての敗戦だった。パドックでは冬毛が目立ち、見栄えが悪かったが、逃げて失速した500万条件から一転、差す競馬で上々の内容。藤原英厩舎が大事に使っているが、1週前は栗CWで一杯に追ってラスト11秒台。暖かくなって冬毛が抜け、体調が上向いてきたようだ。JRAが抽選に通すのかどうか要注目。

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