阪神大賞典
ﾚｰｽ展望
天皇賞(春)の前哨戦｡過去10年で1番人気は[6-3-1-0]で昨年のﾎﾟｯﾌﾟﾛｯｸ以外は連対を確保｡馬連は7回が10倍以下｡これほど堅い重賞はないが､ﾒﾝﾊﾞｰのﾚﾍﾞﾙが低いと波乱もある｡今年はｼﾞｬﾊﾟﾝCの勝ち馬ｽｸﾘｰﾝﾋｰﾛｰ､菊花賞馬ﾃﾞﾙﾀﾌﾞﾙｰｽ､ｱｻｸｻｷﾝｸﾞｽ､ｵｳｹﾝﾌﾞﾙｰｽﾘ､阪神JFの勝ち馬ﾃｲｴﾑﾌﾟﾘｷｭｱと5頭のG1馬が出走する｡推理の及ばない事象がなければ堅く収まるかもしれないが､出走馬12頭のうち5頭が社台系生産馬だけに油断は禁物｡ｵｳｹﾝﾌﾞﾙｰｽﾘは昨年の菊花賞馬｡休み明け､初の58ｷﾛで本番は次の天皇賞(春)｡能力はあるが､仕上がり具合と陣営の勝負度合いが鍵｡
ｱｻｸｻｷﾝｸﾞｽは昨秋不振で有馬記念はｼﾝｶﾞﾘ負けを喫したが､京都記念でｻｸﾗﾒｶﾞﾜﾝﾀﾞｰに競り勝ち完全復活｡京都芝は[3-0-1-0]の巧者だが､神戸新聞杯1着､大阪杯2着があるように阪神もこなす｡菊花賞1着､天皇賞(春)3着の実績からｽﾀﾐﾅは十分｡使われているのは強みだが､重賞を勝った後だけに馬体重に注意｡ｽｸﾘｰﾝﾋｰﾛｰはAR共和国杯とｼﾞｬﾊﾟﾝCを連勝し､有馬記念は早めに上がって見せ場を作り5着｡3000m以上は初めてだが､芝2400m以上[3-2-0-1]の実績からｽﾀﾐﾅはある｡休み明け､他馬より重い59ｷﾛがどう出るか｡鞍上は重賞騎乗機会4連勝中の横山典騎手｡
あとは日経新春杯を逃げ切って引退を撤回したﾃｲｴﾑﾌﾟﾘｷｭｱ､芝3000m以上[3-0-1-3]で菊花賞とﾒﾙﾎﾞﾙﾝCを勝っているﾃﾞﾙﾀﾌﾞﾙｰｽ､芝3000m以上で[2-3-3-4]の実績があるﾄｳｶｲﾄﾘｯｸ､昨年のｽﾃｲﾔｰｽﾞSの勝ち馬ｴｱｼﾞﾊﾟﾝｸﾞ､万葉Sの勝ち馬ﾆﾎﾝﾋﾟﾛﾚｶﾞｰﾛ､4連勝でｵｰﾌﾟﾝ入りし前走日経新春杯7着のﾋｶﾙｶｻﾞﾌﾞｴあたり｡ｴｱｼﾞﾊﾟﾝｸﾞの福永騎手は芝3000m以上の長丁場では[1-2-3-34]で勝率はわずか2.5%｡1〜3番人気以内では[0-0-1-8]で連対がない｡福永騎手＆藤原英厩舎はｼﾞｪﾙﾐﾅﾙのｺﾝﾋﾞ｡ﾅﾑﾗｸﾚｾﾝﾄは菊花賞3着馬｡1､2､4着馬は追い込みだった｡今回は格上挑戦だが､ｽﾀﾐﾅはある｡
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