ダービー卿CT
レース展望

中山マイル重賞。過去10年で1番人気は[0-0-3-7]で連対なし。ハンデ戦以降7年の馬連は50倍以上が3回、万馬券が3回と大荒れ。最近4年で3連単100万馬券が2回飛び出している。夢馬券を狙えるレース。今年の穴馬は極端な人気薄になりそうなあの馬かもしれない。トップハンデはサイレントプライドとマイネルレーニアの58キロ。サイレントプライドは東京新聞杯15着。渋った馬場は得意だが、ローレルゲレイロを追いかけてハイペースで飛ばし過ぎた。芝1600mは[6-0-0-4]で昨年のダービー卿CTを勝っている。ただし昨年は前半3F36.0秒の緩い流れに恵まれた感がある。今年は1キロ増の58キロで後藤騎手が騎乗する。

マイネルレーニアはスワンSでローレルゲレイロに勝ったが、その後はマイルCS18着、阪急杯12着。芝1400mで逃げたときは[4-0-1-0]だが、阪急杯はスタートが悪く逃げれなかった。芝1600mは[1-0-2-5]だが、4走前のポートアイランドSを逃げて3馬身半差で勝っている。58キロで芝1600mは楽ではないが、テン乗りの三浦騎手がどう乗るのか注目したい。リザーブカードはトップハンデに次ぐ56.5キロ。前走の東京新聞杯は後方から伸びて4着。テン乗りの内田博騎手が控えて位置取りが後ろ過ぎた。中山マイルは[1-1-2-4]で昨年の京成杯AHでは1番人気で6着に終わっている。以前から1走おきに好走することが多い馬。

過去10年で[3-3-4-24]と関連性の強い東風Sからは1着ショウワモダン、2着タケミカヅチ、3着マイネルスケルツィが出走する。ショウワモダンは3番手から早めにスパートして直線で抜け出すと2着に3馬身半差をつける圧勝劇。芝1600mの重・不良では[3-0-0-1]で馬場に恵まれたのは確かだが、[2-2-0-2]の中山マイルも合うのだろう。斤量が1キロ増える点がどう出るか。タケミカヅチは最内からしぶとく伸びてきた。色々な条件を使われているが、皐月賞2着がある中山は合うようだ。もうワンパンチ欲しい感があるが、柴田善騎手の立ち回りひとつ。斤量は1キロ減って56キロ。良馬場での時計勝負に課題がある。

マイネルスケルツィは中山マイル[2-0-2-0]の巧者でニュージーランドTを勝っている。道悪はそれなりにこなすが、東風Sは不良馬場だった。ショウワモンダンには0.8秒差をつけられたが、今回は斤量が1キロ減って同斤の56キロになるのは有利。鞍上は先週のマーチSで約1年ぶりに重賞を制した松岡騎手。最初からロスなく立ち回れる内枠が理想か。レッツゴーキリシマは小倉大賞典4着、中京記念3着と距離に目処を立てた。中山マイルは朝日杯FS2着、京成杯AH2着がある。どちらも2枠3番だった。内枠からすんなり前に行けたときはしぶとく粘ることが多い。ハンデは3戦連続の55キロ。少し恵まれた感がある。

キャプテンベガはマイル[2-2-0-1]で直線で狭くなったファイナルS以外は連対を確保。東京新聞杯では後方から鋭く伸びて0.2秒差の2着に入った。前走の中山記念は後方のまま流れに乗れず6着。中山では結果が出ていないが、得意のマイルで変わる可能性がある。マヤノツルギはニューイヤーSを逃げ切り勝ち。芝1200mを中心に使われていたが、初のマイル戦でショウワモダンをクビ差で退けた。休み明けは[3-1-0-1]だが、当日の馬体重に注意したい。中山は今週からBコースに変更される。先週のレースを見る限り、馬場造園課は密かに馬場をいじっている。JRA発表の馬場情報には核心部分は掲載されない。

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