産経大阪杯
レース展望

過去10年で1番人気は[7-1-0-2]で8連対。連対を外したのは01年テイエムオペラオー4着(休み明け、59キロ)と06年ローゼンクロイツ5着(重馬場)。前年のダービー馬ネオユニヴァースとメイショウサムソンは勝っている。ディープスカイは毎日杯、NHKマイルC、ダービー、神戸新聞杯を4連勝。古馬一線級を相手に天皇賞(秋)3着、ジャパンC2着に好走した。天皇賞(秋)はハイペースの消耗戦、ジャパンCはスローペースで後方からの追い込みで崩れなかったことで陣営はさらに自信を深めたのではないか。中距離路線では現役最強の可能性が高い。春は産経大阪杯、安田記念、宝塚記念を使う予定。陣営は負けるつもりはないようだ。

芝2000mは未勝利9着、天皇賞(秋)3着。阪神芝はアーリントンC3着、毎日杯1着、神戸新聞杯1着だが、内回りコースは今回が初めて。昨年の未勝利戦を勝ってから[5-2-2-0]と崩れていないが、京都外回り、阪神外回り、東京と全て直線の長いコース。ちなみに直線の短いコースでは新馬4着、未勝利2、2、9着だが、本格化前だった。神戸新聞杯、天皇賞(秋)では中団より前につけて自在性を見せたし、今なら直線の短い内回りでも問題ないか。休み明け、59キロ、勝ち星のない芝2000m、内回りコースが課題だが、このメンバーならあっさりもある。昆厩舎は先週の高松宮記念をローレルゲレイロで制している。

マツリダゴッホは中山[7-1-1-2]の巧者だが、今年は日経賞ではなく、武豊騎手でこちらに使ってきた。中山以外のコースで今後の可能性を広げたいようだ。阪神は初めてだが、今の阪神は時計が掛かるし、中山ほどではないが直線に坂がある。距離2000mは[1-2-0-3]で守備範囲。武豊騎手が今年の阪神で2番人気になると[1-1-1-8]と飛びまくっているのが気になるが、馬はこなす下地はある。2番人気に支持された有馬記念で12着に終わっただけに陣営もここで巻き返したいところだろう。今年の古馬の平地重賞で1-2番人気で決着したレースはない。崩れるとすればこちらか。

ドリームジャーニーは前走中山記念2着。直線で馬群を捌いて鋭く伸びてクビ差まで追い上げた。調教でハードに攻めたことで馬体が絞れ、パドックではいい時の活気が戻っていた。阪神芝2000mは朝日CC勝ちがある。同世代のアサクサキングス、アルナスラインが復活した流れから一発があるかもしれない。アドマイヤフジは中山金杯を連覇。中山記念は0.1秒差の3着に終わったが、前に同系列馬主のカンパニーがいて道中動けず、川田騎手は金縛り。1コーナーでカンパニーに内から前に出られたことが応えた。冬場走るデカ馬で1〜3月は[4-2-2-2]に対し、4〜6月は[0-0-2-5]で3着止まり。先行策で活路を開くか。

カワカミプリンセスは有馬記念7着、京都記念4着に終わった。勝負どころで横山典騎手が一旦下げたこが応えたが、強気にはなれない何かがあったのか。パドックでは毛づやが冴えなかった。6歳牝馬で全盛期の勢いはないが、元値の高さで牡馬相手でも対応可能。デキが上向いてレースが消耗戦になれば。サンライズマックスは休み明けの小倉大賞典で重賞3勝目を挙げた。中間フレグモーネで調教を休むアクシンデントがあったが、問題なかったようだ。好位からの競馬で勝ったことは今後に繋がりそう。昨年の産経大阪杯は休み明けでイレ込んで10着に終わったが、今年は叩き2戦目。岩田騎手魅力。

ヴィクトリーは京都記念3着、中京記念4着と復調してきた。攻め駆けしない馬が坂路の併せ馬で先着。ようやく馬が成長してきたようだ。前走の中京記念は4着に終わったが、トップハンデ58キロを背負って前半3F33.9秒で飛ばしたことを考えると悪くない。右回りの芝2000〜2200mで前に行ったときは[3-1-1-0]で複勝率100%。有力馬が動きたくても動けない展開に持ち込めないか。阪神芝コースは今週からA→Bコースに変更される。先週は中間にローラーでコースの凸凹を修正したことで土曜は前残りが目立った。Bコース変更で馬場がどう変わるのか。まずは土曜の競馬をよく確認したい。

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