ニュージーランドT
レース展望

NHKマイルCのトライアルレース。過去10年で50倍以上が3回、万馬券が4回と荒れている。中山芝1600mはごちゃつきやすく、馬場、枠順に左右されやすい。今年も一筋縄では収まりそうもない。抽選なしで出走できるのは、ジュニアC勝ち馬アドバンスヘイロー、福島2歳S勝ち馬オメガユリシス、クロッカスS勝ち馬サンカルロ、ファルコンS勝ち馬ジョーカプチーノ、クリスマスS勝ち馬スガノメダリスト、芙蓉S勝ち馬ダイワプリベール、新潟2歳S2着馬ツクバホクトオー、ダリア賞勝ち馬パドブレ、アーリントンC2着馬マイネルエルフの9頭。重賞勝ちがあるのは、ジョーカプチーノのみ。2着はツクバホクトオー、マイネルエルフ、3着はサンカルロ(東スポ杯2歳S)、アイアンデューク(函館2歳S)。

サンカルロは[2-0-3-1]と堅実。前走のスプリングSは道中ごちゃついて掛かり気味に走っていたが、最後はしぶとく伸びて0.2秒差の4着まで追い上げた。中山ではひいらぎ賞3着(出遅れて外回る)、ジュニアC3着(直線で内にもたれる)、スプリングS4着と善戦止まりが続いているが、使いながら少しずつ中山に慣れてきている。左回りで広い東京では3戦2勝で東スポ杯2歳S3着がある。大久保洋厩舎の管理馬は左回りが得意な馬(右回りが苦手な馬)が多く、サンカルロもそういった面がある。フルゲートでごちゃつく中山芝1600m。能力は上位もスムーズなレースができるかどうかが鍵。

マイネルエルフはアーリントンCで2番手から2着に粘った。内&前が有利な馬場に恵まれたが、休み明け、長距離輸送をクリアしたことは評価できる。札幌芝1500mのクローバー賞2着の実績を含め、脚質的に中山芝1600mは合いそう。スプリングSは6着もスローの上がり勝負では仕方ない。オメガユリシスは前走ファルコンSで最後方からメンバー最速の34.0秒で追い込んで0.2秒差の5着。控えて離れた最後方を進んだことが応えた。芝1200m[2-0-0-1]、芝1400〜1600m[0-0-0-3]で距離に課題があるが、速い流れで折り合いがつけば、福島2歳Sのときのように直線で勝負根性を発揮する可能性がある。

抽選組ではサトノロマネ。中山芝1600mは[2-1-0-0]で前走黄梅賞を逃げ切った。内&前が有利な馬場に恵まれたが、力のいる中山では堅実に走るタイプ。馬場は高速化しない方がいい。ケイアイライジンは消耗戦になった若竹賞(中山芝1800m)で追い込みを決めた。前走の弥生賞は5着も内&前が有利な馬場、スローで大外からの追い込みでは届かない。タフなレースになれば。ストロングガルーダは前走くるみ賞(東京芝1400m)を1分21秒6でレコード勝ち。好位から抜け出して2着に3馬身差をつけた。休み明け、初の右回りが課題だが、馬が成長していて仕上がりが良ければ楽しみはある。

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