阪神牝馬S
レース展望
ヴィクトリアMの前哨戦として06年に時期と距離が変更された。06年以降の3年の連対馬は全て5番人気以内。人気馬が堅実で波乱は少ないが、今年はフルゲートで過去3年より混戦メンバー。波乱がないとは言えない。ポルトフィーノはエリザベス女王杯でスタート直後に躓いて落馬競走中止。私が女王様とばかり、最後にリトルアマポーラを交わしたのが印象的。その前の清水Sは上がり3Fメンバー3位の33.8で差し切り勝ち。勝ちタイム1分32秒5は優秀でレースのラスト3Fは11.2-11.9-11.7秒でラスト1Fが尻上がり。派手な勝ち方だった。昨年秋の時点で相馬眼的に馬体の造りは3歳牝馬の中でトップレベル。
角居厩舎が休み明けから全力投球で来るかどうかは微妙だが、ここで賞金を加算しないとヴィクトリアMに出走できない。さらにポルトフィーノは気性的に仕上がり早のタイプで休み明けは2戦2勝。ここを勝ってヴィクトリアMでウオッカとの対決になれば盛り上がる。JRAも歓迎なのではないか。まずは最終調教の動き、気配に注目したい。過剰人気になるタイプ。レジネッタは昨年の桜花賞馬。ローズSまでは堅実に走ったが、秋華賞は8着、エリザベス女王杯は12着に終わった。敗因は外枠、距離、高速決着か。阪神芝1400mはフィリーズレビューでハナ+頭差の3着がある。休み明けのため太め残りに注意。
オディールはチューリップ賞3着、オークス5着、ローズS4着、京都牝馬S5着など善戦止まりが続いている。芝1400mはりんどう賞2着(1分21秒3)、ファンタジーS1着(1分21秒1)がある。能力で距離をこなしているが、寸詰まりの体型から距離は短い方が合うのではないか。早熟でなければ、芝1400mで激変の可能性がある。鞍上は岩田騎手。ザレマはターコイズS1着、京都牝馬S3着、中山牝馬S4着と牝馬限定戦で堅実。前走は3、4コーナーで安藤勝己騎手が内をあけてキストゥヘヴンにコースを譲ったことで自分の走りができなかった。今回も社台系の馬が多い。芝1400mは京王杯SCで0.6秒差の7着がある。
京都牝馬Sで重賞初制覇を飾ったチェレブリタ、阪神芝1400m[2-1-0-3]で阪神牝馬S1着、阪神カップ2着があるジョリーダンス、左回りがベストも芝1400m[2-2-0-3]でNSTオープンとオーロC勝ちがあるヤマニンエマイユなど伏兵は多い。アルティマトゥーレは1000万条件を勝ったばかりで格上挑戦になるが、芝1200〜1400m[4-1-0-0]でまだ底を見せていない。2走前は荒れた内を通って逃げて1分8秒4の好タイムで5馬身差で圧勝。前走も逃げて3馬身差で圧勝した。芝1400mは2戦2勝で距離は守備範囲。半兄に皐月賞馬キャプテントゥーレ。母エアトゥーレは01年の阪神牝馬Sを制している。母が勝ったレースで血が騒ぐか。
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