ﾏｲﾗｰｽﾞC展望

ﾏｲﾗｰｽﾞC
ﾚｰｽ展望

過去10年で1番人気は[4･2･0･4]で6連対｡04年以降は隔年で連対中｡昨年はｶﾝﾊﾟﾆｰが制している｡外回りｺｰｽ変更後は､9-2番人気で馬連116倍､1-8番人気で馬連28倍と荒れている｡毎年3番人気以内の1頭が連対しているため､1～3番人気から軸を決めたら手広く流す馬券作戦が妙味｡連対馬20頭のうち10頭が前走中山芝1600～1800mのｵｰﾌﾟﾝ以上で4着以内に好走していた｡今年の該当馬は前走中山記念を勝ったｶﾝﾊﾟﾆｰ｡最近3年はﾀﾞﾝｽｲﾝｻﾞﾑｰﾄﾞ､ｽｲｰﾌﾟﾄｳｼｮｳ､ﾆｼﾉﾏﾅﾑｽﾒと牝馬が連続して2着に入っている｡今年は昨年のｴﾘｻﾞﾍﾞｽ女王杯を勝ったﾘﾄﾙｱﾏﾎﾟｰﾗが出走予定｡

ｽｰﾊﾟｰﾎｰﾈｯﾄは1番人気に支持されたﾏｲﾙCSで2着に敗れ､続く香港ﾏｲﾙは0.6秒差の5着に終わった｡昨年は安田記念でも1番人気で8着に終わっている｡G1では[0-3-0-7]で2着3回｡陣営は今年こそG1制覇という思いなのだろう｡G2では[3-0-1-2]で現在3連勝中｡ｽﾜﾝS1着→ﾏｲﾙCS2着､京王杯SC1着→安田記念8着､毎日王冠1着→ﾏｲﾙCS2着という結果からG1前のG2で走り過ぎている感がある｡今回のﾒﾝﾊﾞｰで先週と同じ外差し馬場ならあっさりもありそうだが､海外遠征明け､目標は安田記念という状況から陣営はどういう判断をするのだろう｡馬は人が走らせる｡

ｶﾝﾊﾟﾆｰは昨年中山記念､ﾏｲﾗｰｽﾞCを連勝したが､今年も中山記念を勝ってここに臨んできた｡昨年のﾏｲﾗｰｽﾞCは内ﾗﾁ沿いの好位から抜け出してﾆｼﾉﾏﾅﾑｽﾒの追撃を完封｡58ｷﾛを背負って1番人気に応えた｡ｽｰﾊﾟｰﾎｰﾈｯﾄとは07年ﾏｲﾙCS2着-5着､08年毎日王冠1着-5着､ﾏｲﾙCS2着-4着で3戦3敗と分が悪い｡ただし07年ﾏｲﾙCSは直線で馬場の悪い内を突くﾛｽ､毎日王冠は馬体16ｷﾛ減､ﾏｲﾙCSは勝負どころでｽｰﾊﾟｰﾎｰﾈｯﾄに外から押し込まれて仕掛けが遅れるﾛｽがあった｡今回はｽｰﾊﾟｰﾎｰﾈｯﾄが休み明けに対し､ｶﾝﾊﾟﾆｰは一度使われた強みがある｡横山典騎手の乗り方次第｡

ﾋｶﾙｵｵｿﾞﾗは休み明けの武庫川Sをﾄｯﾌﾟﾊﾝﾃﾞ58ｷﾛを背負って2馬身半差で楽勝｡馬体の造り､気配が目立っており､このﾚﾍﾞﾙの馬が条件戦に出てくるのは反則といった雰囲気だった｡関西で阪神[3-0-0-0]､京都[2-0-0-0]とまだ負けておらず､芝1600m[4-1-0-0]､阪神芝1600m[2-0-0-0]､叩き2戦目[2-0-0-0]、武豊騎手[2-2-0-0]と条件が揃いも揃っている｡今の阪神は切れ味優先の馬場で多少流れが緩くても外から切れる脚を使った馬が届いているが､そのあたりを考慮して武豊騎手がどう乗るか｡07年の摂津特別ではﾒﾝﾊﾞｰ最速の33.4秒で差し切っている｡

ｳﾞｨｸﾄﾘｱMに向けてここで復帰するﾘﾄﾙｱﾏﾎﾟｰﾗ､東京新聞杯を勝ったｱﾌﾞｿﾘｭｰﾄ､京都金杯を勝ったﾀﾏﾓｻﾎﾟｰﾄ､右ﾄﾓの筋肉痛で中山記念を回避したｽﾏｲﾙｼﾞｬｯｸ､大阪城Sをひと叩きされたｵｰｽﾐｸﾞﾗｽﾜﾝ､高松宮記念で惨敗したﾋﾞｰﾋﾞｰｶﾞﾙﾀﾞﾝ､阪神芝1600mで[3-2-0-0]の実績があるﾗｲﾌﾞｺﾝｻｰﾄ､春雷Sから連闘で挑むｾﾞｯﾄﾌﾗｯｼｭが出走予定｡先週の阪神はﾌﾞｴﾅﾋﾞｽﾀ仕様の完全外差し馬場｡芝刈りを行わずにﾁｭｰﾘｯﾌﾟ賞と同じ芝丈に設定したが､もうﾌﾞｴﾅﾋﾞｽﾀは勝ったので､完全外差し馬場の必要はない｡芝を刈り込むと傾向が変わる可能性がないとは言えないので注意したい｡

[Home]