競馬ｱﾅﾘｽﾄGM
ｱﾝﾀﾚｽS
ﾚｰｽ展望
03年にﾊﾝﾃﾞ戦から別定戦に変更された｡過去10年で1番人気は[2-2-2-4]で4連対｡前走重賞連対馬は[2-1-0-0]で連対率100%に対し､前走ｵｰﾌﾟﾝ特別勝ち馬は[0-1-1-1]､前走3着以下は[0-0-2-2]｡2番人気は[3-1-0-6]で4連対､3番人気は[2-1-0-7]で2連対｡別定後6年の馬連は10倍台までが4回､万馬券が2回と堅いか大荒れか両極端｡連対馬20頭のうち19頭はﾀﾞｰﾄで5勝以上または連対率50%以上を満たしていた｡G3でもﾚﾍﾞﾙは高く､ﾀﾞｰﾄ実績が問われる｡京都のﾀﾞｰﾄｺｰｽは時計が出やすく､例年の勝ちﾀｲﾑは1分50秒前後と早い｡時計勝負に対応できる馬を重視したい｡
ﾜﾝﾀﾞｰｽﾋﾟｰﾄﾞは平安Sでｴｽﾎﾟﾜｰﾙｼﾁｰを差し切った｡ｴｽﾎﾟﾜｰﾙｼﾁｰのその後の活躍を考えると価値ある勝利｡前走の名古屋大賞典はｽﾏｰﾄﾌｧﾙｺﾝに半馬身差の2着｡早めの競馬をしたが､捕まえられなかった｡間隔が空いていた影響もあるか｡昨年の勝ち馬で京都ﾀﾞ1800mは[5-0-0-2]で現在4連勝中｡今回も58ｷﾛを背負うが､ｵｰﾌﾟﾝ以上で58ｷﾛを背負ったときは[2-1-0-0]で斤量はこなすﾀｲﾌﾟ｡ｼﾞｬﾊﾟﾝCﾀﾞｰﾄで惨敗したときのような競馬にならなければ勝ち負けか｡過去10年のｱﾝﾀﾚｽSで7歳以上の高齢馬は[0-0-0-22]｡5番人気以内では[0-0-0-6]だが､1､2番人気の出走はない｡
ｻﾄﾉｺｸｵｰはﾀﾞｰﾄ[4-2-2-0]でまだ底を見せていない｡2走前の仁川Sは骨折明け､初のｵｰﾌﾟﾝ､距離2000mと厳しい条件だったが､見せ場十分の内容でｸﾋﾞ差の2着｡前走のﾏｰﾁSは後方から大外を回って追い込んだが､4ｺｰﾅｰで大きく外に振られるﾛｽが響いて0.2秒差の3着｡ﾀﾞｲｼｮｳｼﾞｪｯﾄに並んだところで伸びが止まったが､仁川Sでもﾏｺﾄｽﾊﾟﾙﾋﾞｴﾛに並んだところで同じ脚色になった｡調教を見ても並ぶと気を抜くところがある｡このあたり､安藤勝騎手と藤沢和調教師が何か対策をしてくるか｡ﾀﾞｰﾄでは8戦のうち上がり3F最速が5回､2位が3回｡確実に切れる脚を使える｡
ﾒｲｼｮｳﾄｳｺﾝはJBCｸﾗｼｯｸ3着､ｼﾞｬﾊﾟﾝCﾀﾞｰﾄ2着､名古屋GP2着､名古屋大賞典3着と勝ち切れないが､崩れなくなった｡京都ﾀﾞ1800mは[2-1-1-1]で平安S1､2着､ｱﾝﾀﾚｽS3､14着がある｡昨年は14着に終わったが､ﾊﾟｻﾊﾟｻに乾燥した馬場が合わなかったもの｡連戦の疲れもあったか｡今年は叩き2戦目だが､馬場状態に注意したい｡ｳｫｰﾀｸﾃｨｸｽは未勝利からｵｰﾌﾟﾝ特別まで連勝してﾀﾞｰﾄ5戦5勝｡前走はｶﾌｪｵﾘﾝﾎﾟｽに一旦交わされたが､ｺﾞｰﾙ寸前で差し返した｡少し反応が鈍かったのは間隔が空いて馬体が増えていたせいもある｡今回はさらにﾒﾝﾊﾞｰは強くなるが､連勝を伸ばせるか｡
ﾏｰﾁSは出遅れて競馬にならなかったﾏｺﾄｽﾊﾟﾙﾋﾞｴﾛ､佐賀記念2着､ﾀﾞｲｵﾗｲﾄ記念3着と重賞で善戦しているﾛｰﾙｵﾌﾞｻﾞﾀﾞｲｽ､ﾏｰﾁSで2着に入り穴をあけたﾀﾞｲｼｮｳｼﾞｪｯﾄ､京都ﾀﾞ1800m3戦3勝の上がり馬ｱﾄﾞﾏｲﾔﾀﾞﾝｸ､条件戦を全て2戦目でｸﾘｱしてきたﾌｫｰﾃｨﾌｧｲﾄﾞ､前7走連対を外していないｴﾌﾟｿﾑｱｰﾛﾝ､06年のｼﾞｬﾊﾟﾝCﾀﾞｰﾄの勝ち馬ｱﾛﾝﾀﾞｲﾄ､ﾏｰﾁSで内から0.3秒差の5着まで追い上げたﾎﾞﾗﾝﾀｽなど伏兵は多士済々｡05年は5-10-12番人気で3連単115万馬券､昨年は7-8-5番人気で3連単52万馬券｡ｺﾞｰﾙﾃﾞﾝｳｨｰｸを前に今年もﾄﾞﾘｰﾑ馬券が飛び出すかもしれない｡激走馬がいる｡
[Home]