NHKマイルC
レース展望
3歳マイル王決定戦。過去10年で1番人気は[3-1-2-4]で4連対。前走毎日杯勝ち馬は[3-0-0-0]で勝率100%。前走重賞で負けた馬は[0-1-2-4]で1連対のみ。1番人気の武豊騎手は[1-0-2-3]で連対は単勝1.2倍のクロフネのみ。2番人気は[2-1-0-7]で3連対、3番人気は[1-1-2-6]で2連対。昨年はディープスカイとブラックシェルで堅く収まったが、07年は17番人気のピンクカメオが勝ち、3連単973万馬券が飛び出した。最近は人気薄が目立ち、波乱傾向が強い。00年以降、ニュージーランドT勝ち馬は[0-1-0-7]、2着馬は[0-1-1-6]。ニュージーランドT組の不振が波乱要因のひとつだが、今年の1、2番人気は別路線。
ブレイクランアウトは共同通信杯で重賞初制覇。後方から内を突いてメンバー最速の33.6秒で一気に抜け出した。3着トップカミング、4着マッハヴェロシティは青葉賞で3、2着、5着シェーンヴァルトは皐月賞で4着に入った。朝日杯FSでは3着に終わったが、病み上がりの武豊騎手が騎乗して内が有利な馬場で後方から大外ブン回し。あれだけロスのある競馬で勝ったセイウンワンダーとは0.1秒差だった。直線で致命的な不利があったいちょうSを除くと左回りでは33.4秒、33.4秒、33.6秒で確実に33秒台の末脚を繰り出している。陣営の狙いはNHKマイルCか、それともダービーか。鞍上は重賞で不振が続く武豊騎手。
アイアンルックは毎日杯の勝ち馬。前走毎日杯を勝ったタイキフォーチュン、クロフネ、キングカメハメハ、ディープスカイは全てNHKマイルCを制している。そのうち、キングカメハメハ、ディープスカイはダービーも制した。アイアンルック陣営にとっては心強いデータ。毎日杯はスローペース、内&前が有利な馬場と不利な条件が揃っていたが、メンバー2位の33.6秒で上がって最後は力で捻じ伏せた。。大型馬でもモッサリした感じがなく、末脚に威力があるところが魅力。脚を余して負けたアーリントンCでは武豊騎手が騎乗していたが、小牧騎手とは2戦2勝と相性がいい。デビュー前の調教ではリーチザクラウンを煽っていた。勝ってダービーに向かえるか。
フィフスペトルは[2-2-1-1]で皐月賞以外は3着以内を確保。皐月賞は安藤勝騎手が距離を意識して終い勝負に徹して7着に終わったが、直線で前が空かず脚を余していた。東京の京王杯2歳S2着、芝1600mの朝日杯FS2着の実績から東京芝1600mに替わるのはプラス。函館2歳Sの勝ち馬は早熟が多いが、フィフスペトルは過去の勝ち馬とは違う。サンカルロはニュージーランドTの勝ち馬。中山では勝ち切れなかったが、内ラチ沿いからスムーズに上がってメンバー最速の34.9秒で差し切った。東京芝は[2-0-1-0]で東スポ杯2歳Sで3着がある。ニュージーランドTの勝ち馬だが、左回りの東京の方が力を発揮できるタイプ。
レッドスパーダはスプリングSでアンライバルドに半馬身差の2着。東京芝1600mは2戦2勝。この実績をどう評価すべきか。中間軽い熱発があったが、坂路で乗り込んでいる。藤沢和厩舎は07年9月後半以降の重賞では[0-4-2-31]、5番人気以内では[0-1-2-16]で連対したのはフェブラリーSのカジノドライヴのみ。武豊騎手と同様に人気で不振が続いている。ニュージーランドTで外を回って2着に入ったティアップゴールド、重賞で4、3、4着に善戦しているミッキーパンプキン、桜花賞で差して4着に入ったワンカラット、マーガレットSで追い込みを決めたラインブラッドあたりが人気面で続きそう。東京で激変しそうな馬がいる。
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