競馬アナリストGM
東海S
レース展望
中京で行われるダート長距離の名物重賞。過去10年で1番人気は[2-2-1-5]で4連対。ダートG1で連対のある馬は[2-2-1-1]、連対のない馬は[0-0-0-4]。2番人気は[3-0-2-5]で3連対、3番人気は[0-4-1-5]で4連対。最近4年の馬連は228倍、28倍、89倍、1600倍と大荒れ。昨年は13-16-2番人気で3連単513万馬券が飛び出した。ダート重賞実績馬がスタミナにモノをいわせて前に行き、そのまま押し切るケースが目立つが、流れが速くなると中京特有の捲くりが決まる。昨年16番人気で2着に入ったラッキーブレイクはダ2000mのシリウスSで2着があった。穴は人気の盲点になったダート長距離実績馬。
ウォータクティクスはダート6戦6勝で前走アンタレスSで重賞初制覇。今回は初の左回り、距離2300mが課題。福島ダ1700mで圧勝したレースぶりから小回りコースはこなせるが、2300mの流れで折り合えるかが鍵。今回初めて57キロを背負い、アンタレスS2着のワンダースピードとは2キロから1キロ差になる。ワンダースピードは重賞で1、1、2、2着と安定している。オープン入りしてからG2以下で小牧騎手なら[5-4-1-0]と崩れたことがない。東海Sは07年2着、昨年は4着に終わったが、小牧騎手がオークスでレジネッタに騎乗するため角田騎手が騎乗していた。昨年は乗り替わりだけが敗因か。今年は1キロ増の58キロを背負う。
アドマイヤスワットはダート[4-1-0-1]でまだ底を見せていない。未勝利戦の阪神ダ1800mの大差勝ちはインパクトがあった。軌道に乗ればジャパンCダートを狙えるのではないか。休み明けの梅田Sは2分4秒0で快勝。オアシスSは脚を余して2着に終わったが、1分35秒台前半の高速決着に対応できた。重賞初挑戦、距離延長、小回りコースと課題は多いが、このメンバーでどこまで踏ん張れるか。アロンダイトは順調に使われて8、7、6着と着順を上げてきた。左回りのダートは[4-0-1-0]でダ2100mは[3-0-0-0]。坂路で時計を詰めているし、そろそろ復活があっても驚けない。今回は和田騎手が騎乗する予定。
メイショウトウコンは07年の勝ち馬。昨年は10着に終わったが、流れが向かなかった。前走のアンタレスSは前残り。最近は展開に左右されるケースが目立つ。ボランタスはマーチS5着、アンタレスS3着と力をつけてきた。スタミナがあり距離延長は歓迎。前走時計勝負に対応できた。マコトスパルビエロは出遅れたマーチSを除くと1、3、3、4着と安定している。相手なりに走るタイプ。今回は安部幸騎手が騎乗する予定。エスケーカントリーは東京ダ2100mで[3-1-0-1]の実績がある。捲くりが決まる展開になれば。ピサノエミレーツは母が帝王賞の勝ち馬ネームヴァリュー。前走はダート2戦目で走りが一変した。芝の実績からもスタミナはある。
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