金鯱賞
レース展望
宝塚記念のステップレース。過去10年で[3-3-1-3]で6連対。単勝1倍台は[1-1-1-0]、2倍台は[1-1-0-0]だが、3倍以上は[1-1-0-4]。昨年6着に終わったアドマイヤオーラはドバイ遠征明けで単勝3.4倍だった。2番人気は[3-1-3-3]、3番人気は[3-1-1-5]で各4連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内。人気馬が堅実で馬連は6回が10倍台までに収まっている。最近4年の勝ち馬は3頭が逃げ馬。開催2週目で前に行った馬が残りやすい。連対馬20頭のうち12頭にローカル重賞勝ちがあった。穴でローカル重賞勝ちのある人気薄に要注意。関東馬は[0-1-0-18]、牝馬は[0-0-1-10]で不振傾向。
サクラメガワンダーは関東圏では[0-0-0-8]に対し、関西圏では[6-2-2-4]で掲示板を確保。昨年秋は毎日王冠4着、天皇賞(秋)6着と一線級を相手に善戦した。メンバー&斤量に恵まれた鳴尾記念は3馬身差で圧勝。京都記念でアサクサキングスにクビ差で負けたが、地力強化を窺わせた。京都記念の後は疲れが出て香港遠征を断念。目標を宝塚記念に切り替えてここから始動となった。休み明け[1-2-0-4]、ローカルの芝2000m[0-0-2-1]で課題は見えているが、克服できるか。昨年は4着に敗れたが、稍重の馬場で外を回ったことが影響した感もある。マツリダゴッホは鼻出血で回避した。
インティライミは左前脚の脚部不安で昨年の宝塚記念3着以来の出走。宝塚記念ではサクラメガワンダーに先着。サクラメガワンダーは福永騎手がコース取りをミスしたが、インティライミは直線で前が詰まる不利があった。中京では中日新聞杯2着、金鯱賞3、7着がある。過去10年で佐藤哲騎手は[4-0-1-2]で複勝率71.4%。本番の前にどこまで仕上げてくるか。アグネスアークは一昨年のマイルCSでゴール後に左前脚を骨折し、今回は約1年半ぶりの出走になる。休養前は札幌記念、毎日王冠、天皇賞(秋)で2着し、G1級の力を示した。仕上がり早のタイプだが、今回は乗り込みが少ない。どこまで仕上がるか。
福島牝馬Sは不良馬場で力を出していないベッラレイア、骨折から復帰後3戦目になるレインボーペガサス、1600万条件を勝ってオープン入りした4歳馬スマートギア、ホワイトピルグリム、大阪杯は惨敗も京都記念と中京記念で逃げて善戦したヴィクトリー、前2走不振も芝2000m重賞で[1-2-1-3]の実績がある昨年の2着馬マンハッタンスカイ、中京記念で大穴をあけたサクラオリオンなど伏兵は数多い。重賞実績馬が休み明け、マツリダゴッホの回避によって例年より混戦ムード。1番人気のサクラメガワンダーが貫禄を見せるのか、それとも伏兵が突っ込むのか。宝塚記念に向けてレベルの高い好レースを期待したい。
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