日本ダービー
有力馬診断
[7 ]ロジユニヴァース
皐月賞は14着に惨敗したが、これまで経験のない速い流れで前崩れの展開、1分58秒7の高速決着と条件が合わなかった。4コーナーで外からナカヤマフェスタとアントニオバローズに来られたことで直線では前が詰まってほとんど追えなかったこともある。前が空いていれば、あそこまで負けることはなかったのではないか。ラジオNIKKEI杯2歳Sでは直線で一杯になりかけたところからエンジンが点火してリーチザクラウンに4馬身差をつけた。馬体が10キロ減って490キロに落ち込んでいたことも敗因のひとつ。元々休養しながら使っていた馬。調教の負荷が超回復ではなく、逆効果になったのだろう。陣営はそれを察知して今回は調教パターンを変えてきた。1週前に南Wで一杯に追って、日曜に坂路で52.4秒。最終調教は水曜に50.0秒。弥生賞の前は坂路で47.9秒の猛タイムを出したが、そのときは12.1-11.4-11.8-12.6秒で途中で飛ばしていたが、今回は13.9-12.6-11.8-11.7秒で理想的な尻上がりラップ。これは精神面がしっかりしてきた証拠。調教後の馬体重が514キロということからも調子は戻ったのではないか。中山芝2000mの高速馬場でアンライバルドの瞬発力には敵わないが、今回は東京芝2400mでアンライバルドが大外18番に対し、ロスなく回れる1枠1番。皐月賞以外はゴール前で脚色が鈍ったことがない。その点でスタミナはあるはずで、レースが切れより地力勝負に傾けば逆転する可能性がある。雨で馬場が渋ったのはプラス。東京は馬場が乾く過程で内が有利になることが多い。1枠1番がプラスに出そうだ。
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