ユニコーンS
レース展望

96年に新設された3歳ダート重賞。01年に東京ダ1600mに変更された。過去8年の1番人気は[4-2-0-2]で6連対。連対を外したカフェオリンポスは休み明け、アエローザは初ダートだった。順調に使われているダート実績馬は堅実。2番人気は[0-2-1-5]、3番人気は[1-1-1-5]で各2連対。連対は7番人気まで。8番人気以下は[0-0-1-70]。馬連は6回が10倍台までに収まっており、万馬券決着はない。前走クラス別では、500万条件[1-0-1-30]、オープン特別[5-2-3-48]、G3[0-1-0-0]、G2[0-0-1-5]、G1[1-2-2-12]。500万条件から唯一連対したのは、06年のナイキアースワーク。オープン実績のある馬が活躍している。

抽選なしで出走できるのは、カネトシコウショウ、ゲットフルマークス、シルクメビウス、トップオブピーコイ、ミッキーペトラ、メトロノース、モエレエキスパートの7頭。昇竜Sを勝ったラヴェリータは関東オークスに向かう予定。シルクメビウスはダート[3-1-1-1]で直線で狭くなったレースを除き3着以内を確保。2走前のくすのき賞は直線で一気に抜け出して5馬身差で圧勝。前走の端午Sは中団から徐々に進出して直線で抜け出し、最後はアドマイヤシャトルを完封。勝ちタイム1分51秒1は同日の1600万条件に0.6秒差だった。ここを目標に乗り込まれて1週前は7F追いで攻めている。過去8年で前走端午Sを勝った馬は[2-1-0-1]。距離と東京コースが鍵。

カネトシコウショウはダート[2-1-0-0]。未勝利と500万条件は前に行っていたが、ヒヤシンスSは後方からメンバー2位の35.4秒で差し切り勝ち。前に行けなかったのは、最初の芝が影響したようだ。その後は筋肉痛で放牧に出され、今回は約4ヶ月ぶりの出走。5月から乗り込んでいるが、全て馬なりのため、最終調教の動きに要注目。モエレエキスパートは地方時代にダート[3-1-1-0]の実績がある。体型的に距離短縮はプラスに出そう。戸崎騎手でどう変わるか。メトロノースは近走不振も北海道2歳優駿の勝ち馬。京王杯2歳Sの勝ち馬ゲットフルマークスと弥生賞2着馬ミッキーペトラは初ダート。こなせるかどうか。

抽選組は25頭のうち9頭が出走可能。抽選組にはダート巧者が多い。ダートのオープン以上で、端午S2着のアドマイヤシャトル、昇竜S2着のスタッドジェルラン、兵庫Chs3着のシルクダンディーの3頭。アドマイヤシャトルはダート[2-1-1-0]で上がり3Fは全てメンバー最速。外を回って追い上げる競馬が続いているが、いい脚を長く使っている。岩田騎手はオークスが放馬、ダービーは1番人気で惨敗。ダートで流れを引き戻せるか。スタッドジェルランはダート[2-3-0-2]。昇竜Sの走破タイム1分43秒8は優秀。心肺機能が高そうな馬でいい脚を長く使える。武豊騎手は5月の重賞で[1-2-1-5]で複勝率44.4%。だいぶ復調してきた。

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