プロキオンS
レース展望

過去10年で1番人気は[7-2-0-1]で9連対。時期が変更された00年以降は[6-3-0-0]で連対率100%。前走勝ち馬が単勝1倍台に支持されると[4-0-0-0]で勝率100%。2番人気は[1-2-0-7]で3連対、3番人気は[1-0-1-8]で1連対と不振。1番人気が堅実なため、馬連は荒れても中穴止まり。万馬券決着はない。勝ちタイムは1分22秒前後と早く、スピードのない馬では通用しない。短距離ダートを中心に使われ、ダ1400mで1分22秒前後の持ちタイムのある馬に注目したい。3着には10、13、12、9、9、9番人気と人気薄が来ることが多い。3連単の3着には人気薄をマークして高配当を狙いたい。

バンブーエールは昨年4連勝でJBCスプリントを制した実力馬。今年は根岸S5着、フェブラリーS8着に終わったが、ドバイゴールデンシャヒーンでは、好位から道中置かれるも最後に根性で盛り返して日本馬最高着順を更新する4着に入った。前走のさきたま杯はスマートファルコンに負けたが、大外枠で外を回るロスがあり、スマートファルコンより1キロ重い59キロを背負っていた。最後までしぶとく伸びており、帰国初戦としては上々の内容。今回も59キロを背負うのは気になるが、16頭のうち9頭が7歳以上の高齢馬というメンバー。7〜9月のダートは[3-2-0-2]で夏に強いタイプ。59キロは持ち前の根性で克服できないか。

トーホウドルチェは鳴門Sを勝ってオープン入りし、栗東Sでは好位からしぶとく伸びて3着。昨年のプロキオンSの勝ち馬ヴァンクルタテヤマ(2着)とは0.2秒差だった。1600万条件に降級した前走の安芸Sは2番手から抜け出して1分23秒0で2着に2馬身差をつけて楽勝。阪神ダートは[3-0-1-0]の巧者で前走初のダ1400mをこなし距離に目処を立てた。過去10年のプロキオンSで前走1600万条件だった馬は[0-0-1-13]と不振だが、トーホウドルチェのように古馬ダートのオープン以上で3着以内がある馬はいない。今年のメンバーなら通用するのではないか。鞍上は今開催の阪神で7勝を挙げている好調・和田騎手。

サンライズバッカスは平安S8着、フェブラリーS15着に終わったが、前に行った馬が残る展開で出遅れて後方追走では厳しかった。阪神ダ1400mは[1-0-1-0]で昨年のプロキオンSでは後方からメンバー最速の34.6秒で追い込んで4着バンブーエール(長期休み明け)に先着し3着に入った。休み明け、58キロと条件は楽ではないが、絶対能力が高いだけに侮れない。佐藤哲騎手とは[4-2-2-4]の好相性。ランザローテはマーチS9着、オアシスS5着に終わったが、ダ1400m[3-0-1-0]で距離が短くなるのはプラス。自分のペースで行ければしぶとい馬。キャロットファームはランザローテ、カルナバリート、ダンディズムの3頭出し。鞍上は武豊騎手。

昨年のギャラクシーSの勝ち馬オフィサー、10歳の古豪リミットレスビッド、末脚切れるスリーアベニュー、カルナバリート、ファルカタリアあたりが人気面で続きそう。タマモホットプレイは8歳にして初ダート。前走の京王杯SCはシンガリ人気だったが、直線で挟まれる不利がありながら好位からしぶとく伸びて4着に入った。フジキセキ産駒で距離1400mの適性は高い。渋った荒れ馬場のスワンS1着、不良馬場のスプリンターズS5着。ダートをこなす下地はありそう。前走脚質転換に成功したが、これがダートに繋がらないか。シンザン記念の最後の直線で「内からタマモホットプレート」という実況が印象的。初ダートで全くダメという危険もある。

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