アイビスSD
レース展望

01年に新設された直線1000m重賞。06年にサマースプリントシリーズの第2戦になり、開幕週に移動した。過去8年で1番人気は[1-2-1-4]で3連対。前走3着以内は[1-2-1-1]に対し、前走4着以下は[0-0-0-3]。昨年はNHKマイルC15着のエイムアットビップ(3歳牝馬)が15着に終わった。2番人気は[3-1-0-4]で4連対、3番人気は[0-2-0-6]で2連対。最近4年は7番人気以下が連対中。馬連は40〜60倍台が4回、万馬券が1回と荒れている。牡馬は[2-4-5-63]で連対率8.1%に対し、牝馬は[6-4-3-30]で連対率23.3%。開幕週に移動後は連対馬8頭のうち6頭が牝馬。最近は牝馬の活躍が目立つ。夏は格より調子。前走は条件戦でも問題ない。

エイシンタイガーは芝1200m[1-2-1-0]、芝1400m[2-1-4-0]で短距離では複勝率100%。橘Sを勝ったグランプリエンゼルは函館スプリントSを制し、葵S2着のレディルージュはあじさいS1着、ジュライS2着。前走のCBC賞では自身が古馬を相手に2着に入った。8枠17番スタートから馬場のいい外を通ってスムーズな競馬ができたこと、52キロの軽ハンデが効いた感はあるが、1着、3〜5着が追い込みだったことを考えると強い競馬をしている。今回は1キロ増の53キロ。アイビスSDで3歳牡馬は[0-0-3-3]で3着止まりだが、データを覆せるか。鞍上は6月以降の重賞で[0-0-3-2]で2週連続3着の内田博騎手。先週は8勝を挙げ、1番人気では[7-2-0-0]と絶好調だった。

シャウトラインは今年芝の短距離で[4-1-0-1]で駿風SとバーデンバーデンCを連勝中。駿風Sは7枠13番スタートから7番手を進み、直線で馬群を捌いて抜け出すと2着に2馬身差をつけた。上がり3Fはメンバー最速の32.3秒。メンバーが弱かったこともあるが、圧倒的な勝ち方で直線1000mの適性を示した。バーデンバーデンCは3番手から抜け出して最後は外から追い込んできた2頭を完封。2、3F目に10秒台のラップを刻むハイペースを正攻法の競馬で凌ぎ切ったことは評価できる。今回は斤量が2キロ増えるが、駿風Sと同じ56キロ。アイビスSDの勝ちタイムは良馬場なら54秒前後。駿風Sの勝ちタイムは54.8秒だけに時計を詰める必要がある。

カノヤザクラは昨年の勝ち馬。好位で脚をタメ、最後は逃げたサープラスシンガーの内から差し切った。2着に追い込んだシンボリグランとは半馬身差。上がり3Fはメンバー5位の32.2秒。直線1000mが得意なサクラバクシンオー産駒で適性を示したが、大外18番枠が少し味方した感もある。今年はCBC賞で11着に終わり、昨年より1キロ増の55キロ。デキがどこまで上向くかと枠順、斤量が鍵。アルティマトゥーレは芝1200mでは[3-1-0-0]で連対率100%。前走のテレビユー福島賞は逃げて2馬身半差で快勝。馬体が10キロ増えて少し太く映ったが、力の違いを見せつけた。半弟に皐月賞馬キャプテントゥーレ。ちなみにアルティマトゥーレとは「世界の果て」という意味。馬主は社台RH。

昨年の2着馬シンボリグラン、同3着馬アポロドルチェ、前走バーデンバーデンC2着のクールシャローン、逃げてしぶといウエスタンビーナス、ひと叩きされたアポロフェニックス、手塚厩舎に転厩したゴスホークケン、一昨年の勝ち馬サチノスイーティーなど伏兵は多い。ゴスホークケンは逃げた京成杯AHが前半3F32.8秒、前半5F55.9秒。踏ん張りが利くか微妙だが、スピードはある。コスモベルは高松宮記念5着以来となるが、先週坂路で49.4秒の1番時計をマーク。休み明けは[0-0-0-4]で昨年の佐世保Sの勝ちっぷりから狙いは次の北九州記念かもしれないが、ハイペースに強いタイプ。西園厩舎はエイシンターガーと2頭出し。揉まれ弱さはあるが、狭いスペースに突っ込んで行けるタイプ。直線1000mは外に馬が集中し、ごちゃつきやすい。

★先週の予想結果

競馬アナリストGM 先週の前日狙い馬は[3-0-1-0]、クラス再編成後は[9-4-2-2]、4歳降級馬限定[8-4-0-1]

万馬券娘MR 七夕賞 3連複3,780円、プロキオンS 馬連・3連複760円、ジュライS、阪神12R、小豆島特別、尾瀬特別など的中!

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