関屋記念
レース展望
夏の新潟のマイル重賞。新潟新装後8年で1番人気は[4-1-3-0]で5連対、全馬3着以内と堅実。G1で連対経験のあるは[0-1-3-0]で3着が多い。2番人気は[1-0-0-7]、3番人気は[0-1-2-5]で各1連対と不振。連対馬16頭のうち6頭が8番人気以下の人気薄。8年のうち5年で人気薄が連対している。過去8年の馬連は51倍、35倍、124倍、30倍、9倍、373倍、19倍、9倍で中穴決着が多い。新装当初は前に行った馬の粘り込みが目立ったが、最近4年の勝ち馬は全て差し追い込み馬。上がりが早く32秒台の切れ味が問われる。前走着順は不問。最近は前走重賞惨敗馬の巻き返しが目立つ。
ヒカルオオゾラは2年連続でエプソムC2着。今年も外から掛かり気味に上がって直線で早めに先頭に立ったが、外からシンゲンに差された。最初の直線が長いと我慢できなくなるのか、2年連続で同じようなレースだった。今回も最初の直線が長いコースだが、距離は1F短縮される。芝1600mは[4-1-0-1]でベストの条件。ただしスローの上がり勝負になったマイラーズCで6着に終わったように首が長く一気にトップギアに入らないため、急激なラップ変化に弱い。ある程度速い流れで折り合ってスピードの持続力の問われるレースになれば重賞制覇のチャンスがありそう。2ヶ月空いたため状態面に注意。
マルカシェンクは昨年の勝ち馬。大外12番枠から後方で脚をタメ、直線で大外からメンバー最速の32.3秒で一気に突き抜けた。馬場の内側が荒れて外差しが決まりやすい状態だったことも良かったのだろう。切れる脚を使って新潟外回りコースの適性を示した。今年も昨年と同様に休み明けになるが、まずはここを目標に入念に乗り込まれている。ただし今年は昨年よりメンバーが揃っており、斤量も1キロ増えて57キロになる。その点で楽なレースにはならないが、この夏はミヤビランベリ、カノヤザクラと連覇する馬が目立つ。今回は福永騎手がライブコンサートに騎乗するため、松岡騎手に乗り替わる。
スマイルジャックは昨年のダービー2着馬。今年はマイル路線を使って東京新聞杯3着、マイラーズC3着。前走の安田記念は9着に終わったが、直線で前が詰まって躓く致命的な不利があった。最近の重賞で4歳馬の不振は気になるが、新馬勝ちしたコースで適性はある。鞍上は昨年の函館2歳Sを制した三浦騎手。小桧山厩舎は三浦騎手に8Rのエルサフィールも用意している。ライブコンサートは安田記念で中団からしぶとく伸びて5着に入った。前走の米子Sは14着に終わったが、ハンデ57.5キロ、馬体8キロ増などが影響したのだろう。今回は56キロで出走できる。芝1600mは[5-3-3-4]で複勝率73.3%。鞍上は福永騎手。
昨年の皐月賞馬で骨折明けになるキャプテントゥーレ、G3で6戦のうち5戦が4着以内のキャプテンベガ、米子Sで逃げて2着に粘り復調気配を見せたマイネルレーニア、昨年の新潟日報賞を1分32秒8で勝ったバトルバニヤン、勝ち切れないが芝1600mは[3-0-5-5]で相手なりに走るマイネルスケルツィ、07年の京成杯AHの勝ち馬で野芝の高速決着の適性がありそうなキングストレイルなど伏兵は多い。キャプテントゥーレは入念に乗り込まれて骨折明けとは思えない仕上がり。4歳馬の不振は気になるが、どこまでやれるか興味深い。先週の豊栄特別(新潟芝1600m)はカレイジャスミンがメンバー2位の32.6秒で上がって勝っている。
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