京成杯AH
レース展望

中山マイルのハンデ重賞。過去10年で1番人気は[3-0-3-4]で3連対。最近5年は全て重賞未勝利馬で3、6、14、3、6着で3着止まり。今年1番人気が予想されるヒカルオオゾラには嫌なデータ。2番人気は[2-1-2-5]、3番人気は[2-1-1-6]で各3連対。最近6年は1番人気が連対を外し、馬連は164倍、29倍、19倍、123倍、17倍、66倍と荒れている。トップハンデは[4-2-6-8]で1、2番人気では[4-1-3-2]で複勝率70%。今年のトップハンデは58キロのサイレントプライドだが、近走不振で1、2番人気にはならなそう。東西別では関東馬[6-8-7-65]、関西馬[4-2-3-37]だが、5番人気以内で見ると関東馬[6-6-5-21]に対し、関西馬[1-0-1-10]で1連対のみ。関東で行われる秋の重賞開幕戦。人気の関西馬はなぜか不振に終わる傾向がある。

ヒカルオオゾラはG3[0-3-0-0]で前2走はエプソムC2着、関屋記念2着。エプソムCは前年の再現VTRのように外から掛かり気味に上がって行き、直線で早めに先頭に立つもシンゲンに差された。最初の直線が長いと我慢できなくなる面があるようだ。関屋記念は大外からメンバー2位の32.7秒で追い込むも位置取りが後ろ過ぎた。武豊騎手が控えて切れ味を引き出したとも言えるが、なぜあそこまで下げる必要があったのだろう。最終調教がオーバーワークと陣営は弱気だったが、結果は1番人気。「弱気なコメント」=「人手で人気を下げる」は通用しなかった。芝1600mは[4-2-0-1]でスローの上がり勝負になったマイラーズC以外は連対を確保。開幕週の中山なら控える必要はない。ただし今回は急仕上げ気味。

マイネルスケルツィは関屋記念3着。13番人気と全く人気はなかったが、新潟外回りのコツを掴んだ石橋脩騎手が積極的な競馬で粘らせた。18頭のうち14頭が33秒台で上がる中、マイネルスケルツィはメンバー15位の34.0秒だった。今回は叩き2戦目、[2-0-2-1]の中山芝1600mと条件が好転する。過去10年の馬主ラフィアンの馬は、マイネルモルゲン2勝、マイネルソロモン、マイネルスケルツィ、マイネルシーガルが3着で3番人気以内では[2-0-3-0]で複勝率100%。社台系は他の重賞と比べると極端に出走が少なく2連対のみ。社台は種牡馬に関係ない重賞に興味はないが、今年はニュージーランドTをサンカルロ(社台RH)が勝ったように不況の影響があるようにも映る。石橋脩騎手は[0-3-4-95]で重賞未勝利。新潟記念のホッコーパドシャは9Rの落馬で乗り替わり。

ザレマは昨年秋以降、芝1400〜1800mでは[1-2-2-2]で4着以内を確保。中山芝1600mではターコイズSで1、2着がある。前7走は牝馬限定戦。牡馬を相手にどこまでやれるか。鞍上は内田博騎手。フライングアップルは巴賞4着、朱鷺S2着と復調気配。管理する藤沢和調教師は通算1000勝まであと2勝に迫っている。北村宏騎手は中山芝1600mで内枠に入ったときは要注意で特に1枠1番で3番人気以内なら[3-4-1-1]で複勝率88.9%。JRAが1枠1番に入れてきたら1000勝、ご祝儀勝ちがあるかもしれない。昨年の桜花賞&オークス2着馬エフティマイアは朱鷺S3着で復調気配。ケイアイライジンは菊花賞には向かわずここから復帰。タマモナイスプレイはジュライCでレディルージュを差し切った。鞍上は引き続き熊沢騎手。中山でも熊出没注意。

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