セントライト記念
レース展望

菊花賞トライアル。過去10年で1番人気は[3-5-0-2]で8連対。ダービーひと桁着順は[2-2-0-0]、関東馬は[2-3-0-0]で連対率100%。ちなみに関西馬は[0-2-0-2]で連対率50%。今年の1番人気は3連勝中の関西馬アドマイヤメジャーか、それともダービー4着の関東馬ナカヤマフェスタか。2番人気は[2-2-1-5]で4連対、3番人気は[1-0-1-8]で1連対のみ。最近5年の馬連は46倍、4倍、53倍、184倍、5倍、31倍で1-2番人気で堅い、人気薄が連対して荒れるか両極端。関西馬が1番人気になると荒れる傾向がある。ダービー最先着馬は[4-3-1-2]だが、ダービーひと桁着順で1、2番人気なら[3-3-0-0]で連対率100%。今年のダービー最先着馬ナカヤマフェスタにとっては好データ。雨で馬場が渋ったら重の巧拙を重視したい。

アドマイヤメジャーは3連勝中。未勝利戦は後方から大外を捲くって6馬身差で圧勝。インパクトのある勝ち方だった。レースのラスト3Fは12.3-12.3-11.8秒でラスト1Fが尻上がり。他馬が苦しくなったところで加速していた。500万条件は4コーナーから外を回って直線で先頭に立つと最後は後続の追撃を楽々と振り切った。最後はまだ余裕があり、着差以上の強さ。前走は3番手からメンバー最速の34.0秒で抜け出して楽勝。脚質に幅を広げながら着実にパフォーマンスを引き上げている。心肺機能が高く、いい脚を長く使え、他馬が苦しくなったところでひと伸びできるのだから強い。まだ能力に馬体が追いついていない面があったが、どこまで馬体が成長したか。1週前調教は栗CWで6F77秒台の猛タイム。まずは菊花賞の出走権を確保したい。

ナカヤマフェスタはダービーで後方からメンバー最速タイの39.0秒で追い込んで4着。渋った馬場は得意ではないが、持ち前の根性で伸びてきた。4コーナーから直線で1番人気のアンライバルドをマークして沈めたが、そのぶん仕掛けが遅れた感もある。オークスで誰も1番人気のブエナビスタをマークしなかったことが蛯名騎手の頭の片隅にあったのかもしれない。ステイゴールド産駒で小柄な馬だが、いい脚を長く使え、勝負根性がある。名前はナカヤマでもどちらかというと東京向きのタイプ。ただし京成杯2着があるように中山もこなせなくはない。春はまだ幼い面があったが、馬体、精神面がどこまで成長したか注目したい。二ノ宮厩舎はセントライト記念で1番人気[0-0-0-1]だが、2番人気では[0-4-0-0]で2着率100%(ダイワオーシュウ、ダイワスペリアー、ホオキパウェーブ、ゴールデンダリア)。

ゴールデンチケットは毎日杯2着馬。ダートでは兵庫Chsでスーニに勝ち、JDDではハイペースで逃げて3着に粘った。前に行ってしぶとい脚を使える馬で雨で馬場が渋るとプラスに働く。鞍上は先週の京成杯AHをザレマで勝った内田博騎手。セイクリッドバレーは春の重賞では結果が出なかったが、夏の2戦は好内容で4、1着。前走の信濃川特別は後方からメンバー最速の33.7秒で差し切り勝ち。勝ちタイム1分58秒3は今夏の新潟芝2000mの最速タイム。一戦ごとに馬体が減っているのが少し気になるが、中山芝2200mは水仙賞で勝っている。鞍上は引き続き松岡騎手。ひと叩きされたヒカルマイステージ、夏木立賞で豪快な追い込みを決めたカルカソンヌ、久々に芝を使うアムールマルルーあたりにも注意したい。アムールマルルーはエレクトロキューショニストの半弟でキーンランドセールで3億2000万で取り引きされた馬。アムールマルルーとはフランス語で「失恋」という意味。

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