シリウスS
レース展望
07年に距離が2000mに変更された。距離変更後2年で1番人気はドラゴンファイヤー1着、ワンダスピード2着と連対中。07年は1−6−5番人気、昨年は6−1−4番人気で決着。2年とも3着まで6番人気以内で決着した。勝った2頭は前走オークランドRCT(1600万条件)で1着、9着でシリウスSでは53キロ、54キロ。前走条件戦を使った軽ハンデ馬が勝っている。今年はオークランドRCT1着のワンダーアキュートが54キロで出走する予定。阪神ダ2000mは流れが緩んで前に行った馬が残りやすいが、前2年は差し−追込、追込−差しで決着。展開次第で前残りを考慮しつつ、決め手のある馬の突っ込みに注意したい。
ワンダースピードはダート重賞[4−4−1−4]の実力馬。G2、G3なら[4−4−1−1]で重馬場で上がり勝負になった東海S4着以外は3着以内を確保している。阪神ダ2000mは[2−1−1−2]でシリウスSは一昨年3着、昨年2着。07年のベテルギウスSでは58キロを背負ってレコード勝ちしている。前5走は重賞で1、1、2、2、1着と連対を確保。前4走は全て58キロだった。G1勝ちはないが、これらの実績を考えるとトップハンデ58.5キロは仕方ない。関東に輸送するとイレ込んで力を出せないことが多いが、オープン入りしてから関西圏でダ2000m以上なら[3−2−1−1]と堅実。先週は併せ馬で遅れたが、元々調教は動かないタイプ。最終調教では動きより馬体の張り、気配に注目したい。
ワンダーアキュートはジャパンダートダービー5着、レパードS5着に終わったが、前走オークランドRCTでニューイチトクに5馬身差をつけて楽勝した。内をロスなく回ってきたとはいえ、勝ちタイム1分51秒6は優秀でパフォーマンスは重賞レベル。元々イレ込むタイプだが、パドックでかなりイレ込んで発汗していた。あおぎりSでスタッドジェルランを完封するなどレベルの高い走りを見せていたが、一気にパフォーマンスを引き上げた。4つ上の半兄がワンダースピードで今回は同馬主による兄弟対決になる。今年の3歳馬はレベルが高い。ジャパンCダートに向けて賞金を加算したいのはこちらか。佐藤正厩舎は今年13年目になるが重賞は未勝利。先週の新涼特別では追い込みタイプのホットフレイバーが衝撃的な逃げ切りを決めた。
エルムSからは8頭が出走予定。2着ネイキッドは内枠スタートから内ラチ沿いの好位を進み、直線で一旦抜け出したが、最後にマチカネニホンバレに差し返されてハナ差の惜しい2着。ダ1800mで前半5F62秒を超えると[3−2−1−0]で複勝率100%。エルムSは前半5F62.6秒のスローペースだった。3着クリールパッションは外枠からスタートを決めて好位で流れに乗った津村騎手の好騎乗。札幌で連勝してきたように右回りの不安は払拭している。5着ナムラハンターは後方からメンバー2位タイの35.9秒で外から伸びて5着。休み明けで最終調教の動きはひと息だったが、レースでは前が残る展開でいい脚を使って伸びてきた。2走前の灘S(阪神ダ1800m)では1分50秒7の好タイムで4馬身差で圧勝している。
フィールドルージュは屈腱炎を克服して10ヶ月ぶりの出走。乗り込みは少ないが、武豊騎手を乗せてきた。先週の神戸新聞杯をイコピコで制した西園厩舎。どこまで仕上げてくるか。ダークメッセージは阪神ダ2000mでベテルギウスS2着、シリウスS3着がある。秋の休み明けは馬体がガレることがあるので仕上がり面に注意。3歳馬ゴールデンチケットはダート[2−0−1−0]。セントライト記念は馬体がガレて14着に終わったが、叩き2戦目でどこまで立ち直ってくるか。エプソムアーロンはレコード決着になったマリーンSでマチカネニホンバレに0.1秒差の2着がある。今の阪神のダートがマッチすれば。アドマイヤダンクは今年4戦3勝でオープン入りした上がり馬。休み明けは3戦2勝。今回は2走前に勝った岩田騎手に戻る。
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