富士S
レース展望

00年に時期と距離が変更され、マイルCSの前哨戦的な位置づけになった。過去9年で1番人気は[2−0−2−5]で2連対。東京で行われた8年では1連対のみ。2番人気は[1−3−1−4]で4連対、3番人気は[2−0−0−7]で2連対。最近4年は人気薄が連対し、馬連は93倍、186倍、44倍、52倍と荒れている。6番人気以下で連対した6頭のうち5頭は前走重賞4着以内、残る1頭は前走オープン特別を勝っていた。前走の好走がフロック視されて人気にならなかった馬が穴をあけている。

過去9年で3歳馬は[1−0−4−27]で連対率3.1%だが、今年はケイアイライジン、サンカルロ、ストロングガルーダ、ティアップゴールド、レッドスパーダの5頭が出走予定。今年はマイルCSを目指す古馬vs3歳馬という図式。今年の3歳馬全体で芝の1600万条件以上を勝った馬は白秋S(1600万条件)のグラスキング、函館スプリントSのグランプリエンゼルのみ。08年は1600万条件が3頭、オープン特別を1頭で計4頭。07年は1600万条件、オープン特別、G3、G1が各1頭で計4頭。

今年の3歳馬はダートの方が古馬相手に通用しているが、芝でもG3なら[1−4−1−9]で5番人気以内なら[1−4−1−3]で連対率55.6%と堅実に走っている。京成杯AHでケイアイライジンは出遅れて後方2番手から4着に追い上げたことからも3歳馬は通用する下地はありそう。ケイアイライジンはプリンシパルS1着、サンカルロはニュージーランドT1着、ティアップゴールドは同2着、ストロングガルーダはラジオNIKKEI賞1着、レッドスパーダはNHKマイルC2着とみな実績がある。

少し余談になるが、先週の白秋Sを勝ったグラスキングはパドックで本格化気配があった。連闘で富士Sに登録してきたが、回避して武豊騎手でスワンSに向う予定。母は細江順子元騎手が初勝利を挙げたレゾンデートル。スワンSの週はトレセンで話題を集めそうだ。今回の富士SでもマイルCSに向けて3歳馬から有力馬が飛び出すのではないか。先週のグラスキングを見るとそんな予感がする。果たしてどの馬か。まずは最終調教で春からの馬体の成長・変化をチェックしたい。今年のマイルCSは手薄なメンバーになる可能性がある。

狙えそうな3歳馬については有力馬診断に書くとして古馬は京成杯AHを勝ったザレマ、同2着のマイネルスケルツィ、東京新聞杯の勝ち馬アブソリュート、昨年の勝ち馬サイレントプライド、昨年の2着馬リザーブカード、ダービー卿CT2着があるマイネルファルケ、安田記念5着が光るライブコンサート、マイル重賞2勝のマルカシェンク、昨年の安田記念3着馬エイシンドーバーなどかなり混戦メンバー。3連単は1番人気で100倍を超えそうだ。秋緒戦の馬が多いだけにまずは最終調教の動き、気配に注目したい。

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