天皇賞(秋)
調教診断

[8−]ウオッカ
栗CWで3頭併せで馬なりのまま先着。舌がハミを越していたが、フットワークは軽快で余力十分。前走と同じような仕上がり。

[7+/]カンパニー
栗坂で一杯に追われた。前向きさがあり、追い出してからしっかり伸びた。この馬としてはリズムがいい。叩いたぶんの上積みがある。

[7+/]オウケンブルースリ
栗坂で一杯に追われた。しっかりとした脚捌きで推進力のある走り。ひと叩きされて少し脚捌きが力強くなった。前走より若干良化。

[7+/]エアシェイディ
南Dで馬なり調教。馬が走りに前向きで重心の低いフットワーク。いい時の豪快な前捌きが戻ってきた。ひと叩きされて確実に良化。

[7+/]シンゲン
南Pで馬なり調教。キビキビとしたスピード感のある走りでラスト11秒台。落ち着きがある。ここを目標にきっちり仕上がった。

[7/]マツリダゴッホ
南Pで馬なり調教。頭が高いのはいつも。軽快なフットワークで活気十分。馬体はスッキリ映るが細くはない。前走より若干良化。

[7/]キャプテントゥーレ
栗坂で一杯に追われて1番時計をマーク。重心の低いフットワークで最後までしっかり伸びた。鋭さはないが、しぶとさがある。

[7−]ドリームジャーニー
栗Pで一杯に追われた。ピッチ走法でグイグイ伸びたが、いつもより前脚の可動域が狭く少し脚捌きが硬い。叩いたが、大きな上積みはない。

[6+/]アドマイヤフジ
栗坂で一杯に追われた。しっかりとした脚捌きでこの馬なりの動き。ひと叩きされたぶん少し動きは良くなっている。

[6+−]スマイルジャック
南Wで2頭併せで軽く仕掛けられて先着。重心の低いフットワークでいつも通りの走り。掛かる面はあるが、デキ落ちはない。

[6+−]サクラメガワンダー
栗坂で強めに追われた。攻め駆けするタイプ。時計は遅いが、脚捌きは豪快。ただし休み明けで馬体が少し太く映る。輸送で絞れれば。

[6+−]アサクサキングス
栗CWで2頭併せで軽く仕掛けられて先着。やれば動くタイプだが終い重点。元々ボリューム感がある馬だが、久々で少し馬体がフックラ映る。

[6+/]エイシンデピュティ
栗坂で一杯に追われて1番時計をマーク。ひと叩きされて馬体が引き締まり、動きも良くなった。ただまだ完調まではいかない。

[6+/]スクリーンヒーロー
南Pで2頭併せで馬なりのまま先着。前向きさがあり、持ち味のしぶとさを見せた。欲を言うともう少し迫力が欲しいが春よりデキはいい。

[6+−]ヤマニンキングリー
栗坂で2頭併せで一杯に追われて先着。回転が速く鋭い脚捌き。馬体の線は細めも体重は戻っている。輸送で減らなければ。

[6+−]ホッコーパドゥシャ
栗坂で一杯に追われた。攻め駆けしないタイプ。ひと息入れたが馬体は太くなく、一連のデキはありそう。

[6+−]サクラオリオン
栗Pで馬なり調教。全体時計は遅いが、そのぶんラストは11秒台。派手さはないが、この馬なりに順調。

[6+−]コスモバルク
門別ダで一杯に追われた。フワフワと走るのはいつも。全盛期の迫力はないが、この馬なりに動いている。

【総括】
ウオッカは休み明けの前走の方がスピード感のある走りで活気があった。今回は舌がハミを越してフワフワと走っていた。角居厩舎の管理馬がG1前にこういう走りをするのは珍しい。それでも調子落ちではなく、前走時くらいのデキはある。馬が戦闘モードに入っていないところを見ると秋の最終目標はジャパンCなのかもしれない。カンパニー、オウケンブルースリ、エアシェイディ、シンゲンはひと叩きされて調子を上げている。オウケンブルースリは距離的にジャパンCが目標のため、少しお釣りを残したが、それでも前走より上向いている。カンパニーはG1を勝つならここと攻めてきている。エアシェイディは最終調教で攻めなかったことはプラスに出そう。シンゲンは調教でも左回りの方がスムーズ。東京に替わるのはプラス。ドリームジャーニーは動きだけ見ればキビキビとしていいが、手前を替えたこともあり前脚の可動域が狭かった。暑くなるに連れて調子を上げるタイプだけに少し気になる。

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