京王杯2歳S
レース回顧

エイシンアポロンは中団の内を進み、4コーナーで外に出すとメンバー2位タイの34.5秒で上がって差し切り勝ち。デイリー杯2歳Sでは先行して2着に粘ったが、先行から一転、差す競馬で結果を出した。5着に終わった野路菊Sでは馬体が太く映ったが、使われながら少しずつ引き締まってきている。稍重の未勝利戦を勝った馬だけに緩い馬場も良かったのだろう。ジャイアンツコーズウェイ産駒はスズカコーズウェイが京王杯SCを制している。東京芝1400mは合うようだ。次走は朝日杯FSに向かう予定。距離はこなせるし、前に行くこともできる。既に5戦と使い込まれているが、今のデキをキープできれば上位争いできそうだ。

アニメイトバイオはスタートで躓いて離れた最後方を進み、直線で内から馬群を捌いて追い込み2着に入った。上がり3Fメンバー最速の34.0秒。最後は鋭く伸びていていたが、この日は内を通った馬が伸びており、コース取りに助けられた面もある。それでも牡馬相手に最後方から2着に追い上げたように能力はある。心肺機能の高そうな馬でレースでも調教でも一杯になりかけたところからしぶとい脚を使えるところがいい。このしぶとさは母系のレインボーアンバー(1989年菊花賞2着)から来ているのだろう。テイエムオペラオーのように背中が水平でブレない走りをする馬。牝馬同士の阪神JFに向けて楽しみが出てきた。

ツルマルジュピターは逃げてしぶとく粘り3着。前走のいちょうSは馬体が18キロ増えて気配がひと息だったが、今回は馬体が絞れて気配が上向いていた。芝1400mの新馬戦を勝った馬。いちょうSは叩き台で芝1400mのここが目標だったのだろう。坂口則厩舎の管理馬で早熟タイプといった感もあるが、今後も短い距離ならそれなりにやれそう。

ダッシャーゴーゴーは中団を進み、直線で抜け出しかけたところで一杯になり4着に終わった。追われてから突き抜ける勢いで伸びてきたが、いい脚が長続きしなかった。緩い馬場はこなせるタイプだけに馬場が敗因ではない。直線の長い東京が合わないのだろう。サクラバクシンオー産駒で馬体の造りからダートの短距離向きといった感がある。

キョウエイアシュラは後方からメンバー2位タイの34.5秒で伸びて0.3秒差の6着。最後は鋭く伸びてきたが、スタートで挟まれて位置取りが悪くなったことが応えた。それでも距離1400mの目処は立った。休み明けで少しテンションが高かったため、次はもっと走れる状態になりそう。現時点の完成度が高い馬。早めに賞金を稼ぎたい。

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