ステイヤーズS
レース回顧

フォゲッタブルは中団の少し前を進み、直線で馬群を捌いてメンバー2位の34.2秒で鋭く伸びて差し切り勝ち。3F目から13秒以上のラップが10F続く超スローペースでラスト4Fは全て11秒台。スミヨン騎手が絶好の位置につけてほぼ完璧な騎乗をしたこともあるが、折り合いに問題がなく、スタミナがあるからこその勝利。菊花賞で2着に入ったことはダテではなかった。小回りで不器用な面を出さなかったことも好印象。春からずっと使われているが、まだ疲れた様子はなく、むしろ使いながら馬体の造りが良くなってきている。母は名牝エアグルーヴ。セレクトセールで2億5000万円で取り引きされた良血馬がようやく本格化してきた。次走は有馬記念に向かう予定。今回とメンバーが違うが、現時点でどこまでやれるか。

ゴールデンメインは2番手を進み、直線でしぶとく粘って0.2秒差の2着。前2走はカシオペアS3着(11番人気)、アンドロメダS4着(12番人気)と善戦していたが、9歳のセン馬で3000mを超える距離が初めてということもあり13番人気の低評価。ただし今回は超スローペースの展開に恵まれた感が強い。今は長い距離の方が合いそうだが、今回のように展開に恵まれないと厳しそうだ。

モンテクリスエスは後方からメンバー3位の34.4秒で伸びて3着。外を回っていい脚を長く使い、直線で一瞬鋭く伸びて突き抜けそうだったが、そこで前と同じ脚色になって伸び切れなかった。使いながらデキは上向いているが、まだ馬体が絞り切れていない。これで12、1、2月は[2−4−1−0]で複勝率100%。寒い時期は堅実に走るタイプ。昨年勝ったダイヤモンドSでは要注意。

スノークラッシャーは出遅れて最後方を進み、3、4コーナーで大外を捲くったが、前に取りつくところまで行かず13着。超スローペースで流れが速くなったときに大外を捲くる最悪の展開。これでは大敗も仕方ない。使いながら馬体が引き締まって、パドックでは活気があったように使いながら徐々に調子を上げているが、今回は展開と位置取りがマッチしなかった。スタミナはあるので今後も要注目。

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