中日新聞杯
レース展望
過去10年で1番人気は[3−3−0−4]で6連対。順調に使われている牡馬が重賞初挑戦でなければ[3−3−0−0]で連対率100%。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[1−2−0−7]で3連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内だが、06年にハンデ戦に変更されてからは人気薄が目立つようになった。人気馬から軸を決めたら人気薄まで手広く流したい。昨年のイケトップガンのように3着に追い込み馬が入ることが多い。3連単は追い込みタイプの人気薄の激走に注意したい。
05年に8番人気で勝ったグランリーオはエプソムC2着、07年に8番人気で2着に入ったダイレクトキャッチは共同通信杯2着、昨年10番人気で2着に入ったフサイチアソートは東スポ杯2歳S2着の実績があった。中京と同じ左回りの東京芝中距離重賞で連対のある馬が穴をあけることが多い。今年の出走予定馬で東京芝重賞で連対がある馬はナカヤマフェスタ(東スポ杯2歳S1着)、トーセンジョーダン(共同通信杯2着)、アーネストリー(AR共和国杯)。3頭とも人気になりそうだが、データ的に注目したい。
アーネストリーは、春は重賞で4、5、10着に終わったが、復帰戦の大原Sを1分58秒0の好タイムでアクシオン(先週の鳴尾記念1着)に3馬身半差をつけて圧勝。AR共和国杯は2番手から粘って2着に入った。AR共和国杯は前残りの展開に恵まれたが、最後一杯になったところを見ると少し距離が長いようだ。芝2000mの大原Sの方が強い内容だった。今回は[3−1−0−2]の芝2000mで大原Sより1キロ軽い56キロ。佐藤哲騎手&佐々木晶厩舎は金鯱賞を3連覇したタップダンスシチーのコンビ。
トーセンジョーダンは、春は裂蹄で休養。復帰戦のアンドロメダSは中団から抜け出したが、最後はナムレクレセントの底力に屈して0.2秒差の2着。いきなり古馬オープンで通用する目処を立てた。芝2000mは[3−1−0−1]で新馬戦6着以外は連対を確保。前走は久々でスタートが遅く中団から差す競馬になったが、本来は先行してしぶとい脚を使うタイプ。ひと叩きされた今回は変わり身が見込める。馬主の島川氏はセレクトセールで高額馬を多数購入しているが、今年の重賞は[0−2−2−15]で未勝利。
ナカヤマフェスタは東スポ杯2歳S、セントライト記念の勝ち馬。今回出走の3歳馬の中で最も重い56キロを背負う。前走の菊花賞は中団のまま見せ場なく12着に終わったが、外枠スタートから終始外を回ったことが応えている。3000mの距離も長かったか。東スポ杯2歳S2着のブレイクランアウトは共同通信杯でトーセンジョーダンに勝ち、朝日CCではキャプテントゥーレにクビ差の2着。セントライト記念3着のフォゲッタブルは菊花賞2着、ステイヤーズS1着。ハンデは重いが、古馬相手でも通用する下地はある。
ミッキーパンプキンは前走1600万条件の修学院Sでメンバー最速の33.7秒で大外一気を決めた。芝1600〜1800mで勝ち切れないレースが続いていたが、初めての芝2000mで折り合って切れる脚を使った。前半5F60.5秒で逃げ馬が3着に粘ったように決して有利な展開ではなかった。今回は開幕週で前走のような追い込みが決まるかどうか微妙だが、福永騎手がどう乗るか。NHKマイルCは出遅れて惨敗したが、手前の関係で左回りの方が合いそう。左回りの芝2000mでパフォーマンスを引き上げる可能性がある。
★展望には「これだけは知っておきたい基本事項」を掲載しています。展望、回顧で書いたことでもその後の検討で考えが変わる場合があります。狙い馬の相馬眼的評価、本質&死角などの詳細は「有力馬診断」、馬場傾向、穴馬などを含めた最終決断は「相馬眼予想」でお届けしています。なお携帯版HPはPCからもご覧いただけます。
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