阪神JF
有力馬診断

[7]アニメイトバイオ
中山芝1600mの未勝利戦は内の好位を進み、直線で最内から抜け出して1分34秒4の好タイムで快勝。サフラン賞は外枠スタートから終始外を回るロスがあったが、中団からメンバー2位の34.2秒で差し切り1分21秒5のレコードで快勝。京王杯2歳Sはスタートで躓いて最後方を進み、内から馬群を捌いてメンバー最速の34.0秒で追い込んで0.2秒差の2着。牡馬相手に厳しい競馬をした経験は大きい。前3走とも前半5Fは58秒台前半で好位、中団、後方からの競馬で崩れていない。混戦G1ではどんな競馬でもできる自在性は武器になる。テイエムオペラオーのように背中が水平でブレない走りをする馬で心肺機能が高く、レースでも調教でも一杯になりかけたところからしぶとい脚を使える。このしぶとさは母系のレインボーアンバー(1989年菊花賞2着)から来ているのだろう。陣営は内田博騎手に騎乗を以来し、早めに阪神入りしてスクリーニングまでする念の入れよう。牧厩舎は開業2年目だが、ムラマサノヨートーが転厩してから馬が変わったように技術レベルは高い。直線で先にアパパネが抜け出しそうだが、競り合いに持ち込めれば二枚腰で粘り込む可能性がある。

[7]アパパネ
未勝利戦は3番手から抜け出して2馬身差で楽勝。レースのラスト3Fは11.8−11.4−11.3秒で尻上がり。今回のメンバーでラスト3Fが11秒台の尻上がりラップで勝った馬はアパパネしかいない。赤松賞は大外枠スタートから中団を進み、道中は折り合いを欠き気味だったが、メンバー最速の33.6秒で抜け出してブルーミングアレーに2馬身半差をつけて楽勝。レースのラスト3Fは11.6−10.9−12.1秒。ラスト2F目でアパパネは10秒台前半のラップを刻んで一気に抜け出している。追い出すと一気にトップギアに入ってガツンとした脚を使えるのが持ち味。赤松賞はラスト1Fが12.1秒に落ちたが、余力を残しており一杯になってはいない。今回も折り合いがつけば、直線でガツンと伸びて抜け出してきそうだ。これまで3戦の前半5Fは61.4秒、61.4秒、59.9秒で58秒台の速い流れを経験していない。速い流れで母が短距離馬ソルティビッドという点がモロに出る可能性が少しある。栗東入りして調整されているが、当日の馬体重、気配に注意。

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