阪神JF
相馬眼予想(抜粋)

阪神は晴れ、芝良、ダート重。芝コースは土曜の午前中に良馬場に回復している。芝コースは2週目で今週もAコースで行われる。土曜はある程度前につけた馬が抜け出したところに中団あたりから伸びてきた馬が突っ込んでくるというレースが多かった。後方からの直線一気は決まりにくい状況。更に馬場が乾いて傾向が変わる可能性がなくはないが、土曜の傾向を重視したい。外回りのレースは直線でエンジンが掛かってからガツンと伸びた馬が好走していた。持続力もそれなりに問われるが、馬群から抜け出す瞬発力が問われている。

先週の千両賞を勝ったヒットジャポットは直線で後方にいたが、武豊騎手が追い出すとガツンと伸びて一気に差し切った。今の阪神外回りはこういうタイプがあっている。さらに千両賞(芝外1600m)を勝ったヒットジャポット、ゴールデンホイップT(芝外1600m)を勝ったファイアーフロート、土曜の未勝利戦(芝外1600m)を勝ったカネトシディオス、500万条件(芝内1400m)を勝ったニシノモレッタなど、夏の札幌芝1500mで好走した馬の活躍が目立つ。

次に展開だが、逃げるのはカスクドール。2番手にジュエルオブナイル、カレンナホホエミが続き、好位にサリエル、メイショウデイム、中団にアパパネ、ベストクルーズ、アニメイドバイオ、ラナンキュラス、タガノガルーダ、タガノパルムドール、後方からシンメイフジ、タガノエリザベートといった展開。カスクドールは未勝利戦を前半5F58.9秒で逃げ切ったが、シンメイフジとタガノエリザベートが追い込みタイプということを考えるとそれほど飛ばしたくはない。ただし緩い流れだとアパパネに抜け出されるとも考えるはず。

その点で平均程度の流れになるのではないか。ただし短距離を使ってきた馬が掛かり気味に飛ばすと流れが速くなる可能性もある。土曜の馬場傾向から直線一気は難しいと騎手たちが考えると有力馬が早めに動いて後半が激戦になる可能性もある。1番人気の単勝が4倍台の混戦レース。各騎手たちは色気を持っているはずで強気に動いて行く騎手が多そうだ。各馬が早めに動くと後方でタメた馬が漁夫の利で直線一気を決める可能性もなくはない。ただし基本的には土曜の馬場傾向を重視。直線でガツンと伸びる脚を持った馬を狙いたい。

狙いたいのは、有力馬診断に書いた通り、アニメイトバイオ、アパパネ。赤松賞のようにアパパネが直線でガツンと伸びて抜け出し、それを見てスパートするアニメイトバイオが直線で二枚腰でしぶとく伸び、最後にエンジンが点火するタガノガルーダがガツンと伸びて突っ込んでくるイメージ。アニメイトバイオは京王杯2歳Sは内が伸びる馬場が味方したのは事実だが、能力がないとあの脚は使えない。スタートを決めて流れに乗っていれば、勝っていた可能性もある。牡馬相手に厳しいレースを経験したのは大きい。

今年のメンバーで芝1400m以上の牡馬混合重賞を使った馬はデイリー杯2歳S6着のタガノエリザベートと京王杯2歳S2着のアニメイトバイオしかいない。タガノエリザベートはファンタジーSで大外一気を決めたが、デイリー杯2歳Sでは2着エイシンアポロンに0.6秒負けている。逆にアニメイトバイオは京王杯2歳Sでスタートで躓く不利がありながら0.2秒差まで追い上げている。エイシンアポロンは朝日杯FSで人気になる馬。実際に好勝負した馬を重視したい。心肺機能が高く、自在性があることも強調材料。

アパパネはこれまで速い流れを経験していない点に死角があるが、大外枠に入ったため、流れが速くなるようなら位置取りで調整できる。大外枠は不利だが、実際に前走克服して強い勝ち方をしているし、位置取りを調整できる点ではそれほど悪くない。蛯名騎手は昨年の桜花賞で大外18番枠からエフティマイアを2着に持ってきている。このコースの大外枠の乗り方は心得ているのではないか。赤松賞で相馬眼的に評価できるブルーミングアレーを一瞬のうちに突き放した瞬発力を評価したい。土曜はキングカメハメは産駒が活躍していた。

シンメイフジは出遅れ癖があるため、出遅れて後方から追い込む競馬になると展開次第になる。逆にスタートを決めて中団あたりにつけられれば、好走確率は増す。馬体が成長して最終調教の動きも目立っただけに注意したい。岩田騎手は今年のG1では[1−0−0−15]、シンメイフジで新潟2歳Sを勝って以降は[0−0−0−22]と不振なのは気になるが残す。タガノエリザベートは今回も最後方からの追い込みになりそう。最終調教の動きは良かったが、今の馬場では展開が嵌らないと厳しいとみて割り引きたい。

あとはレース巧者で相手なりに走るベストクルーズ。攻め駆けしないタイプで最終調教はかなり地味だったが、馬体の張り、気配は悪くなく調子は落ちていない。クロフネ産駒で今の力のいる馬場も合いそうだ。芝1800mを使っている点も好印象。過去10年の阪神JFで関東馬は[1−4−1−37]と不振だが、今年は敢えてアニメイトバイオとアパパネを狙ってみたい。オークス、秋華賞に向けての本流は別にある。ここで好走する馬を選んだ。

◎アニメイトバイオ
○アパパネ
▲タガノガルーダ
△シンメイフジ
注ベストクルーズ
・・

■パドック診断

阪神JF ○7/:6番アニメイトバイオ ○6+:18番アパパネ ▲6:12番タガノガルーダ 16番シンメイフジ △5+:15番ベストクルーズ

アニメイト:馬体の張り毛づやとも目立つ・馬体の造りが更に良くなる・輸送をこなして力を出せる仕上がり。アパパネ:馬体が少しでも増えたのはいい・馬体の張り良く落ち着き十分・こちらも力出せる。ガルーダ馬体減ったが絞ってきた印象で踏み込みの力強さ目立つ・この踏み込みは今の阪神に合うはず。シンメイ:久々も馬体気配とも良くきっちり仕上げてきた。ベスト:馬体気配とも変わりなくデキ安定。馬券は予想通り。

■レース結果

1着○アパパネ
2着◎アニメイトバイオ
3着注ベストクルーズ

馬連2,050円的中!
3連複5,980円的中!
3連単27,670円的中!

[Home]